★立川談志/二番煎じ
あらすじ
冬になると火事が多い江戸のこと、夜回りをしようということになり、旦那衆が一回りして番小屋に戻った。
一人が、寒くなったら身体を暖めようと酒を持って来たというと、別の者が、猪肉と葱を持って来たが鍋がない。
私は、鍋を背負って来た。材料がそろったところで、鍋を囲んで酒盛りが始まった。
突然「番の者はおるか」と木戸を叩く音。
見回り役人だ、酒は飲んでしまえ、鍋の上に座って隠せと大騒ぎの後で木戸を開けると、役人が
「先程土瓶を隠したが、あれは何だ」
「風邪をひいて、煎じ薬を飲んでいました」
「それは丁度よい、儂も風邪を引いておるので、煎じ薬を持って参れ」
躊躇いながら酒を差し出すと
「なかなか良い煎じ薬じゃ、チリチリと来るのがたまらん、ところで隠した鍋は何だ」
薬の口直しだと応えると
「口直しも持って参れ」
猪肉をつまみながら何杯も酒を求める役人に
「煎じ薬はもうありません」
「拙者一回りして来る、二番を煎じておけ」
※『落語400文字ストーリー』より引用
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