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古今亭志ん生(五代目) あくび指南(あくびの稽古)

   

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『釣り指南』『小言指南』など指南物の一つ。
志ん生は、ホール落語にはかけなかったが、寄席やラジオでよくやっていた。
志ん生のこの噺の特徴は、教わるほうの男がやっていると、いつの間にか脱線して吉原へ行ってしまうところだ。
志ん生と同じ頃にこの噺を十八番にしていた三代目三遊亭小圓朝は、この脱線をやらず、教わるほうも教えるほうと同じにやり、その優劣だけで違いを見せていた。
志ん生の型のほうが、手っ取り早く笑いが取れるので、現在は四代目小圓朝以外はほとんど志ん生の型でやっている。

あらすじ

道でバッタリ友人の熊五郎に遭遇した八五郎。
なんでも熊さんはこれから芸の稽古に行こうとするところらしいので一緒に来ないかと誘われる。

この熊さんは以前にもいろんな習い事をかじったことがあったのだが、歌の稽古をすれば長屋中のの植木が腐り、踊りの稽古をすれば東の空に円盤が現れたという、 何か芸を習う度に事件を引き起こしてきたので嫌だと言うが、習う内容が「あくび」という珍しいものであったため、興味が涌き、見学にだけ行くことにする。

そんなわけで芸の先生宅へ行き、あくびの稽古は始まるのだが、一番易しいという夏のあくびの内容というのでさえ、
「お~い…船頭さん…船を上手へやっておくれ…堀へ上がって、一杯ヤッて…夜は中へでも行って遊ぼうか…船もいいが、こう長く乗っていると、退屈で…退屈で…(フワァ~~)ならねぇや…」

という難しそうな内容であるため、熊さんは悪戦苦闘する。その上、熊さんは「遊郭」のくだりになると必ずと言っていいほど脱線してしまい、先生からも終いには呆れられ、心ないことまで言われ始めたため、頭に来て怒って出ていこうとするが、そこに来て八五郎が居眠りをしていることに気づく。

半ば八つ当たり気味にたたき起こされた八五郎は「お前らは稽古してるからいいけどよぉ…見てる俺は…退屈で退屈でならねぇんだよ。」とあくびを一発… これを見ていた先生
「あ、お連れさんの方が、御器用だ…」

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