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古今亭志ん生(五代目)雨の将棋

   

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将棋好きの二人、今日も将棋で遊んでいたが、「待ったなし」でいこうと決める。
しかし、一人が、早速、「待った」を願うが、相手は断る。
すると、四、五年前の暮れに金を貸したことを恩に着せようとしたので、お互いに相手をけなし、大喧嘩になって、将棋はささないといって別れてしまう。
しかし、二人とも好きな将棋が出来なくなって寂しい限り。
数日雨が降ると、将棋をしたくてたまらない。
一方が煙草入れを忘れたからとりに行くといって、雨の中を出かける。
相手も店の中で待っているが、お互い気まずくて話しかけられない。
貯まらなくなった一人が、つい声をかけてしまう。
二人で「ヘボ将棋」などとけなしあうが、結局「じゃ、一番勝負してみるか」と、やっぱり将棋をすることになる。
喧嘩をした時に将棋盤をひっくり返したので、王様の駒がなくなっている。
近くに黒い物があったのでそれで間に合わそうとする。
女房が「さっき殺した油虫」だと注意するが、亭主はそれで代用する。
勝負が始まるが、王様が無くなっている。
女房に聞くと、今動いていた、油虫が生き返ったとのこと。

「もう、将棋はやめだ」
「冗談言っちゃいけねえよ。王手だよ」
「王手だって、無いものはしょうがねえじゃねえか。どこ行っちゃったんだかしらねえけれども…
わあ~っ、股ぐらに入って来やがった。王様かなわないもんだから、金の後ろに逃げたんだ」

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