【落語チャンネル】ネット寄席

落語動画・音声まとめデータベース/世界に誇る日本の伝統芸能 落語ワールドをご堪能下さい

*

古今亭志ん生(五代目)麻のれん

   

Sponsored Link

按摩の杢市は、強情で自負心が強く、目の見える人なんかに負けないと、いつも胸を張っている。
今日も贔屓のだんなの肩を揉んで、車に突き当たるのは決まって間抜けな目の見える人だという話をしているうちに夜も遅くなったので、だんなが泊まっていけと言って、離れ座敷に床を取らせ、夏のことなので、蚊帳も丈夫な本麻のを用意してくれた。
女中が部屋まで連れていくというのを、勝手知っているから大丈夫だと断り、一人でたどり着いたはいいが、入り口に麻ののれんが掛かっているのを蚊帳と間違え、くぐったところでぺったり座ってしまう。
まだ外なので、布団はない。
いやに狭い部屋だと、ぶつくさ言っているうちに、蚊の大群がいいカモとばかり、大挙して来襲。
杢市、一晩中寝られずに応戦しているうち、力尽きて夜明けにはコブだらけ。
まるで、金平糖のようにされてしまった。
翌朝、だんながどうしたのと聞くので、事情を説明すると、だんなは、蚊帳をつけるのを忘れたのだと思って、杢市に謝まって女中をしかるが、杢市が蚊帳とのれんの間にいたことを聞いて苦笑い。
いったい、おまえは強情だからいけないと注意して、今度は意地を張らずに案内させるように、さとす。
しばらくたって、また同じように遅くなり、泊めてもらう段になって、また懲りずに杢市の意地っ張りが顔を出した。
だんなが止めるのも聞かず、またも一人で寝所へ。
今度は女中が気を利かせて麻のれんを外しておいたのを知らず、杢市は蚊帳を手で探り出すと
「これは麻のれん。してみると、次が蚊帳だな」
二度まくったから、また外へ出た……

[出典:http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/11/post_612c.html]

Sponsored Link

 - 古今亭志ん生(五代目)

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

古今亭志ん生(五代目) 雨の将棋
古今亭志ん生(五代目)吉原綺談(上・中・下)芳原奇談雨夜鐘より

あらすじ ある日、やくざの権次が目にしたのは、下谷摩利支天横町の裏長屋に住んでい …

古今亭志ん生(五代目)怪談牡丹灯籠(お露新三郎)

牛込の旗本・飯島平左衛門(いいじまへいざえもん)の一人娘お露(おつゆ)は、十六で …

古今亭志ん生(五代目) 猫の恩返し

両国回向院に現存する『猫塚』の由来にちなんだ噺。原話は1862年刊の随筆、宮川政 …

古今亭志ん生(五代目) まんじゅうこわい(饅頭怖い)

あらすじ 町で若者の寄り合いがありました。次から次へ恐いものを言い合いました。 …

古今亭志ん生(五代目)お茶汲み

狂言『墨塗女』をもとに軽口噺『墨ぬり』が出来る。上方落語では『黒玉つぶし』で演じ …

古今亭志ん生(五代目)らくだ(長尺50分)
古今亭志ん生(五代目)火事息子

神田三河町の、伊勢屋という大きな質屋。 ある日近所で出火し、火の粉が降りだした。 …

no image
古今亭志ん生(五代目) 駒長(こまちょう)

ほうぼうに借金だらけの長兵衛とお駒の世帯。もうにっちもさっちもいかない。 長兵衛 …

古今亭志ん生(五代目)抜け雀(1956年)

あらすじ 小田原宿に現れた若い男。 色白で肥えているが、風体はというと、黒羽二重 …