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古今亭志ん生(五代目)化け物使い

   

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あらすじ

本所の割り下水に住む元武家の吉田さんは人使いの荒い隠居で有名であった。
日本橋葭町にあった桂庵千束屋から何人も紹介されて来たが誰もきつくて長く勤まらなかった。

木助が紹介されて来てみると、仕事は全て片づいていたが、
「仕事は無いんだが、薪を割って、炭を適当な大きさに切って縁の下にしまって、ついでに縁の下の蜘蛛の巣を払って、天井裏の蜘蛛の巣も払ったついでに鼠の死骸や糞もキレイに掃除して、塀のイタズラ書きを消したらその下の どぶを掃除して、隣の家の前を掃除したら反対側の家の掃除をして、ついでに向こう三軒もキレイにしとけ。その間に手紙を書くから品川の青物横丁まで行ってきな。ついでに千住まで回ってもらおうか」

今日は骨休めだから、明日からみっちり働いてもらう、と言う事で居着く事になった。
木助嫌な顔一つみせづ、黙々と仕事をこなし3年勤め上げた。
来月15日引っ越しするが化け物屋敷だとの噂される屋敷であったので、木助、暇をもらいたいと申し出る。
化け物屋敷でなかったらこれからも仕事しますが、化け物と聞いただけで居る事が出来ない。
15日までは働くが、その後は桂庵でも有名だから働き手は誰も来ないであろうから自分で探しなさい、と言いながら 、その日まで黙々と働いた。

引っ越し当日、一人で引っ越して、掃除も万端済ませ、食事の支度までして、約束のお暇をもらって逃げる様に辞めていった。
その晩、一人になって読み物をしているとゾクゾクとして様子がおかしい。
風邪かと思ったら、「ほーッ出たね!化け物が!」
一つ目小僧であった。

「せっかく出てきたんだから、ここのお膳を片しな」。

流しで洗い物をさせて、はねた水を拭かせて、水瓶の水を足したら、こっちに来て布団を敷け。
「嫌な顔するな!涙流して泣くんじゃない!」。
終わったら肩を叩かせ、明日からは昼間から出ておいで、買い物もあるから。
翌夜、ゾクゾクしたら大入道が出てきた。

お膳を片して、洗い物も済ませ布団を敷かせ、一つ目と同じ事をさせた。
肩を叩かせる代わりに、庭の石灯籠を直させ、屋根の上のぺんぺん草を取らせて、部屋に入らせ
「お前は10日に一遍でいいから普段は一つ目を早い時間に来させな。来るときはゾーっとさせるな」。
小言を言っていると消えた。

次の晩にもゾクゾクとすると女が現れた。顔を上げてと言うとノッペラボウであった。
まじまじと見ていると恥ずかしそうにしているので、
「もじもじする事無いよ。なまじ目鼻があるために苦労している女は何人も居るんだから」。

まず、着物のほころびを直させ、「糸を通してあげようか、大丈夫?どっかから見てるんだなあ」。
やはり女の方が華やいでいいと、これからは貴方が出てきてくれとリクエスト。
墨で顔書いてあげようかと、思っていると消えてしまった。
次の晩は心待ちに待っていると、障子の向こうから大きな狸が現れた。

この狸が毎晩化けて出ていたが、涙ぐんで言う

「お暇を頂きたいのですが」

「暇くれ?」

「こう化け物使いが荒くちゃ辛抱出来かねます」。

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