★桂枝雀(二代目)貧乏神
2022/07/27
とんでもない男がおりましてな、何べんも嫁さんに逃げられています。大家も心配になったのか男の家にやってきますが、働きにも出ておりません。逆に大家に「25銭貸してえ」とねだる。貧乏神が憑りつく前に、すでに貧乏になっているような始末。
そんな男にも貧乏神が憑りついたんですな。しかし、一向に働こうとはしまへん。「道具箱、そんなん質屋に入れてるわ。出すには25銭必要や、貸して、貸して」と貧乏神に頼み込みます。
仕方なく、貧乏神が貸したんですが、三日ほど働くと、ぱったり働きに出かけなくなりました。
しかも、貧乏神に洗濯などをやらせ始めたのです。家事が嫌いではない貧乏神もいつしか、男の家に居付くことになりました。妙に居心地がいいんですな。
そんな時に、吉やんが立ち寄ります。男と貧乏神の同棲に感心します……
ですが、貧乏神にもノルマちゅうもんがおます。「ええ気持ちで、いさせてもらいましたが、出ていきまっさ」と貧乏神が男にあいつします。
「よう洗濯などしてもろた礼や。わいが次の家、紹介したる。一度来たことのある吉やん。あいつなら、貧乏神など気にせえへん。逆によろこびはるで」
「あいつも嫁さんに逃げられて、ようけ洗濯物がたまってる」
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