【落語チャンネル】ネット寄席

落語動画・音声まとめデータベース/世界に誇る日本の伝統芸能 落語ワールドをご堪能下さい

*

■古今亭志ん朝 坊主の遊び(剃刀)

      2018/07/07

Sponsored Link

あらすじ

せがれに家を譲って楽隠居の身となったある商家のだんな、頭を丸めているが、心は道楽の気が抜けない。
お内儀(かみ)には早く死なれてしまって、愛人でも置けばいいようなものだが、それでは堅物の息子夫婦がいい顔をしない。
そこで、ピカピカ光る頭で、せっせと吉原に通いつめている。

今日も出入りの髪結いの親方といっしょに、夕方、紅灯の巷(ちまた)に繰り出した。
洒落っ気があり、きれい好きなので、注文しておいたヒゲ剃り用の剃刀を取りに髪結床(かみゆいどこ)に寄ったところ、親方が、吉原も久しぶりだからぜひお供を、ということで話がまとまったもの。

ところが、この親方、たいへんに酒癖が悪い。
いわゆる「からむ酒」というやつで、お座敷に上がってしこたま酒が入ると、もういけない。
花魁(おいらん)にむりやり酌をさせた上、てめえたちゃ花魁てツラじゃねェ、普通のなりをしてりゃあ化け物と間違えられるだの、こんなイカサマな酒ェのませやがって、本物を持ってこいだのと、悪態のつき放題。

隠居がなだめると、今度はこちらにお鉢が回る。
ツルピカのモーロクじじいめ、酒癖が悪い悪いと抜かしゃあがるが、てめえ悪いところまでのませたか、糞でもくらやァがれとまで言われれば、隠居もがまんの限界。
大げんかになり、こんな所にいられるもんけえ!と捨てぜりふを吐いて、親方はそのまま飛び出してしまう。

座がシラけて、隠居は面白くないので早々と寝ることにしたが、あいかたの花魁がいっこうにやってこない。
しかたなくフテ寝をして、夜中に目が覚めたとたん、花魁がグデングデンになって部屋に飛び込んでくる。

「だんな、お願いだから少し寝かしておくれ」と、ずうずうしく言うので文句をつけると、
「うるさいよ。年寄りのくせに。イヤな坊さんさよ」と、今度は花魁がからむ。

隠居は
「おもしろくもねえ。客を何だと思ってやがる。こんな奴には、目が覚めたら肝をつぶすような目に会わせてやろう」

持っていた例の剃刀で、寝込んでいる花魁の眉をソリソリソリ。
こうなるとおもしろくなって、髪も全部ソリソリソリソリ。丸坊主にしてしまった。
夜が明けると、さすがに怖くなり、ひどい奴があるもの、隠居、はいさようならと、廓を脱出。

一方、花魁。
やり手婆さんに、お客さまがお帰りだよ、と起こされ、寝ぼけ眼で立ち上がったから、すべって障子へ頭をドシーン。

思わず頭に手をやると……
「あらやだ。お坊さん、ここにいるじゃない。」

Sponsored Link

 - 古今亭志ん朝 ,

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

  関連記事

古今亭志ん朝sintyo
古今亭志ん朝 羽織の遊び

あらすじ 遊びに行きたい連中が集まったが、遊びにと言っても裏の公園にブランコ乗り …

古今亭志ん朝sintyo
■古今亭志ん朝/宗珉の滝(そうみんのたき)

あらすじ 二代目橫谷宗珉の若かりし時の話。 江戸時代腰元彫りの名人橫谷宗珉の弟子 …

古今亭志ん朝sintyo
古今亭志ん朝/碁泥(碁どろ)

碁泥(ごどろ)は、落語の演目の1つ。上方では「碁打盗人」と呼ぶ。 現在は主に東京 …

古今亭志ん朝sintyo
古今亭志ん朝 火事息子

田三河町の質屋の近くで火事が出た。火はは下火だが、蔵の目塗りをしていない。 職業 …

古今亭志ん朝sintyo
★古今亭志ん朝 紙入れ

別題:紙入れの間男/紙入れ間男/紙入間男 原話は安永三年の「豆談義」 明治時代の …

古今亭志ん朝sintyo
■古今亭志ん朝 お見立て

お見立て(おみたて)は古典落語の演目の一つ。 原話は、文化5年(1808年)に出 …

古今亭志ん朝sintyo
古今亭志ん朝 搗屋幸兵衛

町内を小言を言いながら一回りして帰ってきた。 犬に小言を言って、天気にまで小言を …

古今亭志ん朝sintyo
古今亭志ん朝 猫の皿

滝亭鯉丈(りゅうていいりじょう)『大山道中膝栗毛』の『猿と南蛮鎖』を原話にした噺 …

古今亭志ん朝sintyo
古今亭志ん朝 佐々木政談(池田大助)

あらすじ 嘉永年間のこと。 名奉行で知られた南町奉行・佐々木信濃守が、非番なので …

古今亭志ん朝sintyo
古今亭志ん朝 夢金

夢金(ゆめきん)は古典落語の演目の一つ。 原話は、安永2年(1773年)に出版さ …