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桂枝雀(二代目)ちしゃ医者

   

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ちしゃ医者(ちしゃいしゃ)は、上方落語の演目の一つ。
源話は噺本『太郎花』(寛政3年)の『医師』。
また中国の『笑府・巻四・方術部』の『願脚』にも同様の内容がある。

あらすじ

深夜、村人が藪医者の赤壁周庵のもとへ急患だから来てくれとやってくる。
口の悪い下男久助は
「うちの先生に診てもうたらかえって命危ないで。」
と断るが、
「いや、もう死にかけてんねんけど、最後の脈を取ってもらう医者が要るンで、誰でもよろしいねん。」

それを聞いて周庵先生、久助と村人に駕籠を担がせて往診に行く。
途中で病人が死んだことがわかり、村人は「もう先生要りませんよって、さいなら。」と周庵と久助を置いて帰ってしまう。

「弱ったなあ。これじゃあ駕籠担ぐ奴おらんで。」

「何言うてまんねん。先生片棒担ぎなはれ。」

「何じゃ。ワシが担がんとあかんのかいな。」

大弱りのところへ下肥組の百姓が来かかり
「わしが代わりに担ぐよって先生駕籠に入ってなされ。」と声をかける。

「ああ。そらすまんな。」と喜ぶのもつかの間、

「かわりに肥の入った桶、駕籠に入れさしとくんなされ。」

「これ何するのじゃ。」

医者は臭気のただよう桶を抱えて駕籠に入る羽目に、しかも揺れるたびに桶の中身が跳ねるので医者は閉口する。
百姓は手水を汲むために立ち寄った家の婆さんに、手水汲むお礼に何を呉れるのかと尋ねられる。

「いや。今日は何もないねん。駕籠に医者がおるだけじゃ。」
と返事するが「医者」と「ちしゃ」(レタス)と聞き間違えた婆さん、駕籠の扉をあけ桶に手をつっこんで中身を周庵の顔につけてしまい、怒った周庵が婆さんを蹴り倒す騒ぎとなる。

婆さんの「アニよ。助けて。」の悲鳴に息子が飛び出し、周庵を駕籠から引きずり出して殴りつける。

「これ、何しゃさんす。痛いがな。」

「おのれは何さらす!母じゃ人に足かけくさって!」
と怒るのを久助が

「足でよかった。手にかかったら、命がないで。」

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