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■林家染丸(三代目)花筏(提灯屋相撲)※貴重な映像あり

      2018/07/29

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あらすじ

相撲の親方が、銚子の祭相撲に人気力士の花筏を出す契約をしたが、花筏が病気のため、顔付きが似ている提灯屋に、相撲は取らなくてもよいとの約束で代役を依頼した。
相撲は大人気で六連勝の地元の素人、千鳥ケ浜と花筏を千秋楽に組ませることになった。
恐がる提灯屋に、相手の体に触れたらすぐに倒れてしまえと、親方が知恵を付ける。
一方、千鳥ケ浜は親に呼ばれて、遺恨相撲で投げ殺されるから止めてくれと頼まれる。

仕切の最中、提灯屋は恐怖のあまり「南無阿弥陀仏」。
これを聞いた千鳥ケ浜は「俺の為に念仏を唱えている、恐ろしい」とこちらも念仏。
行司が思わず「お通夜だねまるで」

行司が軍配を反すと、無我夢中で突き出した提灯屋の指が立ち遅れた相手の鼻と目に入った。
千鳥ケ浜は土俵際で倒れそうになるが、見ると相手が先に尻餅をついている。
観衆は、花筏の張り手はすごいねと関心する。

張り手が良い訳で
提灯屋でございます。

プロフィール

3代目 林家染丸(1906年3月25日 – 1968年6月15日)は、本名: 大橋駒次郎。
あだ名は「おんびき」(ヒキガエルのこと)。
62歳没。出囃子は『たぬき』。吉本興業所属。


映画『お父さんはお人好し』1955年9月6日より(古田老人役)

父は義太夫の竹本小七五三太夫。12歳の時、父と死別し、親戚の帽子問屋の丁稚となる。
13歳の時、3代目桂文三門下の桂次郎坊に桂駒坊(または大橋亭駒坊)の名をもらい、帽子商や消防署員を勤める傍ら素人噺の会で素人落語を続ける。

1932年、素人落語コンクールで2代目染丸の目に留まり、入門。染五郎(後に柳家金語楼にあやかり2代目染語楼)を名乗る、この頃は正式に入門していたのにもかかわらず寄席に出ず、2代目染丸の「林染会」にて修業を積むが依然と消防署員に勤めているなどセミプロ状態であった(正式に入門したのにもかかわらず高座に専念せず消防署員に勤めていることに対して諸先輩の批判もあった)、1944年、日中戦争で出征し、湖南省衡陽にて慰問団長となる。
1946年7月、復員後は、静岡の妻の実家で商売を営む。

1952年、弟弟子の2代目小染(のちの3代目染語楼)と2代目桂春團治夫人・河本寿栄の尽力により芸界に復帰し、翌年の1953年8月、3代目染丸を戎橋松竹で襲名した。1957年4月、上方落語協会の創設に伴い初代会長に就任。

毎日放送「素人名人会」の審査員を務め、えびす顔で「林家染丸でございます。本名を長谷川一夫ともうします。」と挨拶する愛嬌たっぷりの芸風でお茶の間の人気者ともなった。

実生活は謹厳そのもので、高座を降りると鬼のような形相となり、弟子たちは絶えず気を抜けなかった。

一方人情味に溢れ、弟子の染二(現4代目染丸)が不注意からけがをした時「うちが預かったんやさかいうちの子や。大事にせんかい!」と夫人を叱りとばし、染二を感激させた。

得意ネタは義太夫の素養を生かした「堀川」「片袖」
幇間やその類の人物が活躍する「猿後家」「太鼓腹」「茶目八」「河豚鍋」などが代表で、
他には「隣の桜」「借家怪談」・「寝床」・「阿弥陀池」なども良かった。

一方、ぐっと締め込んで聴かせる「煙草の火」「淀五郎」なども上手く、腕前は確かに一流だった。

一方、笑い声や驚いた時の口調の描写が独特で、高座に上がる時の、「この世にこれ以上嬉しいことがあって良いのか」と言わんばかりの笑顔と相まって、臭いといって嫌う人もあれば、待ってましたと喜ぶ人もあった。

ある意味では、癖の強い芸風だったが、上方落語を代表する大看板であった事は間違いない。

最後の高座は1968年4月26日、サンケイホールでの「上方落語名人会」で演じた「猿後家」。
すでに肝臓癌の末期で、入院中の病院から外出許可を取って演じた。
ほどなく、その肝臓癌で死去。

門下には、4代目染丸の他、4代目小染(「ザ・パンダ」メンバー)、3代目染三(オール阪神・巨人の師匠)、染奴(後の月亭可朝)、染和(後の橘家圓三)等がいる。

ちなみに、ネタの『河豚鍋』で、河豚鍋をもらった旦那の家に出入りする男「大橋さん」の名は、3代目の本名と愛嬌溢れる容姿に由来する。

元は林家一門内でのみ使われていたが、現在は他の一門に属する噺家が『河豚鍋』を口演する場合でも用いられている。

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