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三遊亭金馬(四代目) 本膳

      2015/06/21

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本膳(ほんぜん)は古典落語の演目の一つ。原話は、元和年間(1615~24)に出版された笑話本・「戯言養気集」の一遍である『芋ころがし』。
主な演者には、林家彦六や4代目三遊亭金馬などがいる。

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あらすじ

とある村の、庄屋の家で祝言(結婚式)があり、村人一同が祝物を送った。
そのお礼として、今夜、村のおもだった者三十六人がご馳走に招待されることになったが…誰も本膳の作法・礼式を知らなかった。
とうとう『夜逃げしよう』なんていう騒ぎになり、困った村の衆は、村はずれに住む手習いの師匠の所へいき、付け焼刃で作法を教えてもらう事に。
「今夜では、とても一人ずつ稽古する時間はありません。ですからこうしましょう…」
師匠がどこの席についても、自分のすることを真似するようにして下さい。羽織りだけは着ていくように…とアドバイスを受け、いよいよ宴席。
主人があいさつをし、盃が回された後、いよいよ本膳がやってくる。

お椀
なかなかいい器を使っているらしく、開けようとしたら蓋が吸い付いて動かない。
ちょっと考えた師匠は、椀のふちをチョコッと握ってふたを開けた。
「あれを真似すれば良いだ。一口だぞ。一口一口…全部一息に吸った? 半分戻せ!」

平碗
ふたを開けてみると、中に入っていたのは里芋の煮っころがし。
しかも箸が塗箸だから、ヌルヌルしてはさめない。
はさんで持ち上げようとした所、不覚にもつるっと箸がすべって、膳の上に転がり出た。
仕方なく箸で突っ付いていると、あちらでもこちらでも芋をコロコロコロ…。

ご飯
嫌になった師匠が早く帰ろうとして、焦ったせいか鼻先に飯粒が二粒くっついた。
一同、さあ、食うだけでは礼式を違えると、一斉に飯粒を鼻へ。
間違って五粒くっつけてしまった男が、あわてて三粒食ってしまう大騒ぎ。
『いい加減にしろ』と言う意味を込め、師匠が隣の脇腹を拳固で突いた。
突かれた奴がそれを【礼式】と勘違いし、「真似しろ」と言う伝達つきでその隣をドン。それがまた隣をドン。ドン…。
「いてえ、あにするだ」
「本膳の礼式だ。受け取ったら次へまわせ」
「さあ、この野郎」
「そっとやれ」
「そっとはやれねえ。覚悟スろ。ひのふのみ」
「いててッ」。
最後の三十六人目が、思いきり突いてやろうと隣を見ても誰もいない。

「先生、この礼式はどこへやるだ?」

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 - 三遊亭金馬(四代目)

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