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古今亭志ん生(五代目)一眼国

   

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両国界隈には、多くの商人や見世物小屋が林立しており、インチキも多かった。
人の子を食らう鬼娘とか、大ウワバミとか。

新しいネタを探している見世物小屋の主が、全国を歩いている六部に何か珍しいものを見たことがないかと尋ねる、
「江戸から北へ百四五十里ほど、広い野原の真ん中の大きな榎木の近くで一つ目小僧を見たことがある」と。

丁重に礼を言って旅支度、主がその場所を訪ねて探していると、夕刻近くに、一つ目の女の子を見つけて、小わきに抱えて捕まえた。

早速、江戸に連れて帰ろうと思ったら、「キャー」と叫ばれた途端に早鐘が鳴り、どこから出て来たのか、周囲を人にとり囲まれて逆に捕まってしまった。

小僧の親や役人と思しき連中を見ると、みんな一つ目だった。
なんと一つ目の国に迷い込んでしまった。

「やや、ご同役、こやつ目が二つあるよ」

「調べはあとじゃ、早速見世物小屋へ出せ」

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 - 古今亭志ん生(五代目)

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