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古今亭志ん朝 火事息子

   

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田三河町の質屋の近くで火事が出た。火はは下火だが、蔵の目塗りをしていない。
職業柄、人の物を預かる蔵の目塗りをしないわけにはいけないので、番頭に言いつける。梯子をかけて、番頭が上る。
梯子の上まであがり、折れ釘に片手でつかまって、他方の手で土を受け取ろうというのだ。
投げる方も受ける方もなれないのでうまくいかない。

そこへ、一人の臥煙が屋根からやってきて、番頭の前掛けの紐を折れ釘にかけてくれたので両手が使えるようになって仕事がうまくいった。
仕事が終わり、ご近所からお見舞いが来きて大騒動。番頭が旦那に火消し人足に礼をと連れてくる。勘当した息子の吉三郎だった。

一人息子で家業を継ぐことを期待されていたが火事が好きで、鳶になろうとしたが、親が手を回して阻止したため、臥煙になったたため、勘当したのだ。今は前進に入れ墨を入れている。旦那は一応礼を言うが、今の姿をなじる。買える前に母親にあわせる。

母親は喜んで着る物を持って帰らせると言うが、旦那は反対する。代わりに、着物とお金を捨てれば拾って買えるやつもある、ちょくちょく捨てればいいと、気持ちは息子を愛して心配なのだ。
母親は多くを捨てようとする。
「この子に黒羽二重の五所紋付き、仙台平の袴をはかして、脇差しを差さして、雪駄履きでもって小僧を共に付けてやりましょうよ」

「おい、何だよ。勘当したこんなやくざな倅だ、な~、黒羽二重の五所紋付き、仙台平の袴、脇差しを差さして雪駄履きで小僧をつけて、いったい婆さん、どこにやろうってんだよ」

「だっておじいさん考えてごらんなさいよ、火事のおかげで会えたんですから、火元に礼にやりましょう」

[出典:geza.blog22.fc2.com]

 

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