【落語チャンネル】 ネット寄席

落語動画・音声まとめデータベース/世界に誇る日本の伝統芸能 落語ワールドをご堪能下さい

*

三遊亭金馬(三代目) 堪忍袋

      2015/05/03

Sponsored Link

原作者は、三井財閥の一族である劇作家・評論家の益田太郎冠者

主な演者として、東京の8代目桂文楽、3代目三遊亭金馬、5代目柳家小さん、10代目柳家小三治などがいる。

Sponsored Link

あらすじ

熊五郎夫婦は、今朝からずっと夫婦喧嘩を展開中。
出入り先のだんなが用事で来あわせ、隣にようすを聞くと、今朝からもう四度目という。

「お前さんがたな、喧嘩をしていてはお金もたまらんぞ。よく言うじゃないか、『笑う門には福来る』って。例えばな…」

昔、中国に何をいわれても怒らない男がいた。変に思った仲間が、彼を料理屋に呼び出して物凄い罵倒をしてみるが、男はなかなか怒らない。 そのうち、男は「ちょっと失礼」と言って帰ってしまった。

「さては、家で下男かなんかに八つ当たりをしているな?」
仲間が男の家に押しかけると、男はニコニコして出迎えてくれた。
「この人は、何かむしゃくしゃした事があると、家の大瓶にみんなぶちまけていたんだ。それから、あれは偉い人間だと評判になり、出世をしたそうだ」

喧嘩ばかりをしていては福も逃げる。瓶…は大げさだから、例えばおかみさんが袋を一つ縫って、それを堪忍袋とし、ひもが堪忍袋の緒とするんだ。

お互いに不満を袋にどなり込んで、ひもをしっかりしめておき、夫婦円満を図れ…と言う話。
感心した熊さんは、おかみさんに袋を作らせ早速…。

「亭主を亭主と思わないスベタアマーッ」

続いておかみさんが、「この助平野郎ゥーッ」…「この大福アマッ」…「しみったれ野郎ッ」…。
物凄い喧嘩に聞こえる。見かねた隣人が仲裁にしにくるが、熊さんがケロっとしているのでびっくり。

「へー、そんなすごい袋があるの。俺にも貸して!」
袋に向かって「やい、このアマッ、亭主を何だと思ってやがるんだッ」

これが大評判となり、熊さんの家は門前市をなす大混雑。三日も経たない内に、袋は喧騒でいっぱいに…。

「どうする?」
「如何するって…。明日になったら、海にでも捨ててくるしかないだろ?」
これ以上吹き込んだら大爆発を起こしかねない。仕方がないので、戸締りをして寝たとたん…。

「開けろー!! コンチクショウ! 開けろ!! あけろ!! アケロ!!」

同じ長屋に住む、酒乱の六だ。仕方なく戸を開けると…。

「仕事の後輩が若いのに生意気で、オレの仕事にケチをつけやがるから、ポカポカ殴ったらみんなオレばかりを止めるので、こっちは殴られ放題だったんだ」

がまんがならねえから、どうでも堪忍袋にぶちまけさせろ!

「駄目だって、袋がいっぱいなんだよ」

「やかましい、貸せ!!」

袋の紐をぐっと引っ張ったから、中から喧嘩がいっぺんに飛び出してきた。

Sponsored Link

 - 三遊亭金馬(三代目) , ,

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

  関連記事

三遊亭金馬(三代目) kinba
三遊亭金馬(三代目) てれすこ

てれすことは、落語の演目の一つで、そのストーリーに登場する架空の生物の種名。魚類 …

三遊亭金馬(三代目) kinba
三遊亭金馬(三代目) 池田大助(佐々木政談)

あらすじ 大岡越前守が、田舎侍に扮して、護衛を一人つけて、江戸市中を見回って歩い …

三遊亭金馬(三代目) kinba
三遊亭金馬(三代目) 長屋の花見(貧乏花見)

「貧乏花見は落語の演目。元々は上方落語の演目の一つである。江戸落語では「長屋の花 …

三遊亭金馬(三代目) kinba
三遊亭金馬(三代目) 蛙茶番(かわずちゃばん)

蛙茶番(かわずちゃばん)は、古典落語の演目の一つ。素人芝居(しろうとしばい)、舞 …

三遊亭金馬(三代目) kinba
三遊亭金馬(三代目) 艶笑小噺

三代目三遊亭金馬 艶笑小噺総まくり

三遊亭金馬(三代目) kinba
三遊亭金馬(三代目) 寄合酒(寄り合い酒)

あらすじ 特級酒を二本貰ったからみんなで飲もう。 銭を集めて肴を買おうとしたが、 …

三遊亭金馬(三代目) kinba
三遊亭金馬(三代目)小言念仏

小言念仏(こごとねんぶつ)は落語の噺の一つ。 ストーリーのない、形態模写の要素が …

三遊亭金馬(三代目) kinba
三遊亭金馬(三代目) 二十四孝(にじゅうしこう)*

あらすじ 江戸のとある町に住む男(八五郎)は、たいへんな大酒飲みで、また同居して …

三遊亭金馬(三代目) kinba
三遊亭金馬(三代目) 寝床
三遊亭金馬(三代目) kinba
三遊亭金馬(三代目)道灌

聴き比べ ⇒ 古今亭志ん生(五代目) 道灌