【落語チャンネル】ネット寄席

落語動画・音声まとめデータベース/世界に誇る日本の伝統芸能 落語ワールドをご堪能下さい

*

古今亭志ん生(五代目)蒟蒻問答(こんにゃく問答)

   

Sponsored Link

あらすじ

八王子在のある古寺は、長年住職のなり手がなく、荒れるに任されている。
これを心配した村の世話人・蒟蒻屋の六兵衛は、江戸を食い詰めて自分のところに転がり込んできている八五郎に、出家してこの寺の住職になるように勧めたので、当人もどうせ行く当てのない身、二つ返事で承知して、にわか坊主ができあがった。

二、三日はおとなしくしていた八五郎だが、だんだん本性をあらわし、毎日大酒を食らっては、寺男の権助と二人でくだを巻いている。
金がないので「葬式でもない日にゃあ、坊主の陰干しができる。

早く誰かくたばりゃあがらねえか」とぼやいているところへ、玄関で「頼もう」と声がする。
出てみると蘆白(あじろ)笠を手にした坊さん。
越前永平寺の僧で沙弥托善と名乗り、諸国行脚の途中立ち寄ったが、看板に「葷酒(くんしゅ)山門に入るを許さず」とあるので禅寺と見受けた、ぜひご住職に一問答お願いしたいと言う。

なんだかわけがわからないが、権助が言うには、問答に負けると如意棒でぶったたかれた上、笠一本で寺から追い出されるとのこと。
住職は留守だと追っ払おうとしたが、しからば命の限りお待ち申すという。
大変な坊主に見込まれたものだと、八五郎が逃げ支度をしていると、やって来たのが六兵衛。
事情を聞くと、俺が退治してやろうと身代わりを買ってでた。

「問答を仕掛けてきたら黙ったままでいるから、和尚は目も見えず口も利けないと言え。
それで承知しやがらなかったら、咳払いを合図に飛びかかってぶち殺しちめえ」さて翌日。
住職に成りすました六兵衛と托善の対決。

「法界に魚あり、尾も無く頭もなく、中の鰭骨を保つ。大和尚、この義はいかに」六兵衛もとより何にも言わない。
坊主、無言の行だと勘違いして、しからば拙僧もと、手で○を作ると六兵衛、両手で大きな○。
十本の指を突き出すと、片手で五本の指を出す。

三本の指にはアッカンべー。
托善、「恐れ入ったッ!!」と逃げだした。
八五郎が追いかけてわけを聞くと

「なかなか我等の及ぶところではござらん。『天地の間は』と申すと『大海のごとし』というお答え。
『十方世界は』と申せば『五戒で保つ』と仰せられ、『三尊の弥陀は』との問いには『目の下にあり』。
いや恐れ入りました」

六兵衛いわく

「ありゃ、にせ坊主に違えねえ。馬鹿にしゃあがって。俺が蒟蒻屋だてえことを知ってやがった。
指で、てめえんとこの蒟蒻はこれっぱかりだってやがるから、こォんなに大きいと言ってやった。
十でいくらだと抜かすから、五百だってえと、三百に負けろってえから、アカンベー」

[落語でブッダ2-収録]

Sponsored Link

 - 古今亭志ん生(五代目) , ,

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

古今亭志ん生(五代目)三枚起請(さんまいきしょう)

三枚起請(さんまいきしょう)は古典落語の演目の一つ。 もともとは上方落語で、初代 …

古今亭志ん生(五代目)稽古屋

稽古屋(けいこや)は落語の演目の一つ。上方、東京とも同じ題である。 初代桂小文治 …

古今亭志ん生(五代目)富久

富久(とみきゅう)は古典落語の演目の一つ。 初代三遊亭圓朝の創作落語で、主な演者 …

no image
古今亭志ん生(五代目) 駒長(こまちょう)

ほうぼうに借金だらけの長兵衛とお駒の世帯。もうにっちもさっちもいかない。 長兵衛 …

古今亭志ん生(五代目) 和歌三神(わかさんじん)

俳諧の師匠が、雪が降ったので権助を連れて、向島へ雪見に行く。 酒持参でどこかで飲 …

古今亭志ん生(五代目)締め込み

泥棒をシテ役とする噺は、この噺をはじめ、やかん泥/夏泥/穴泥/芋泥/もぐら泥/花 …

no image
古今亭志ん生(五代目) 大工調べ

大工の棟梁・政五郎が、仕事に行こうと与太郎を呼びに行くと、一両八百文たまった家賃 …

古今亭志ん生(五代目) 業平文治(なりひらぶんじ)

あらすじ 寛永の頃に本所の業平村に浪島文治郎という人がいた。 この人の父親は堀丹 …

古今亭志ん生(五代目)文七元結

文七元結(ぶんしち もっとい)は、三遊亭圓朝の創作で、落語のうち、人情噺のひとつ …

古今亭志ん生(五代目)火焔太鼓

『火焔太鼓』(かえんだいこ)は古典落語の演目の一つ。 作中に出てくる「火焔太鼓」 …