★桂枝雀(二代目)首提灯
2022/07/24
首提灯(くびぢょうちん)は古典落語の演目の一つ。
原話は、安永3年(1774年)に出版された笑話本・「軽口五色帋」の一遍である『盗人の頓智』。
近年の主な演者には、4代目橘家圓蔵や6代目三遊亭圓生(この噺で芸術祭文部大臣賞受賞)、そして林家彦六などがいる。
上方版
立ち呑み屋で細かい持ち合わせがなく、近くの古道具屋で仕込み杖を買って金をくずした男。
男はその夜、表の扉をわざと開けておき、案の定入って来た泥棒を仕込み杖でためし斬り。
びっくりして逃げる泥棒の首が……という筋立てで、オチは同じ。
三部構成で、立ち飲み屋(上方では上燗屋という)での主人と酔客のやりとり。
飲み代のつり銭がないため五円札を崩すため、酔客が道具屋から仕込み杖を買うくだり。最後は泥棒の首を討つという構成である。
演出面では、第一部に重点が置かれていて、ここのみ「上燗屋」の題で演じられ、
「……皆でいくらや。」
「……へえ。二十五銭でおます。」
「安い!気に入ったで。おい、これから毎晩寄ったるからな。」
「ありがとさんで。」
「上燗屋。わいの顔よう覚えてんか。」
「へえ。」
「覚えたか。」
「へえ。」
「つけといて。」
「……あほなこと言いなはんな。」
でサゲとなる。
[PR]
こちらの演目もどうぞ
関連記事
-
-
★桂枝雀(二代目)三十石夢の通路(さんじっこくゆめのかよいじ)
『三十石』(さんじっこく)または『三十石夢乃通路』(さんじっこくゆめのかよいじ) …
-
-
★桂枝雀(二代目)軒づけ
軒づけ 米朝・枝雀によるメドレー落語 あらすじ 根っからの浄瑠璃好きな男が、浚い …
-
-
★桂枝雀(二代目)馬の消えた日(干支落語シリーズ1990庚午)
■桂枝雀 馬の消えた日 原作:小佐田定雄 「干支落語シリーズ1990」 午年が明 …
-
-
★桂枝雀(二代目)ひつじ(干支落語シリーズ1991辛未)
桂枝雀 ひつじ 原作:小佐田定雄氏、「干支落語シリーズ1991」 「叔父さん、ほ …
-
-
★桂枝雀(二代目)ロボットしずかちゃん(英語:ROBOT SHIZUKA-CHAN)
落語「ROBOT SHIZUKA-CHAN」 『ロボットしずかちゃん』は小佐田定 …
-
-
★桂枝雀(二代目)口入屋(口入れ屋)
口入屋(くちいれや)は、上方落語の演目の一つ。 東京でも「引越の夢」という題で演 …
-
-
★桂枝雀(二代目)いらちの愛宕詣り
いらちの愛宕詣り(いらちのあたごまいり)は上方落語の演目の一つ。 東京に移植され …
-
-
★桂枝雀(二代目)緊張の緩和理論と笑いの分類
笑いとは何か? 桂枝雀が語る『笑いの分類』上岡龍太郎との対談 大変貴重な動画です …
-
-
★桂枝雀(二代目)猫の忠信
落語 桂枝雀 猫の忠信
-
-
★桂枝雀(二代目)義眼
大人のニコニコ落語 「義眼」 桂枝雀
- PREV
- ★桂枝雀(二代目)ひつじ(干支落語シリーズ1991辛未)
- NEXT
- ★雷門助六(八代目)虱茶屋