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三遊亭金馬(三代目)くしゃみ講釈

   

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あらすじ

デートの現場を、突然乱入してきた男にメチャクチャにされた主人公。
数日後、兄貴分にその話をすると、相手の正体は一龍斎貞山の弟子で「一龍斎貞能」(上方では講釈師の名は後藤一山 [ごとういっさん])という講釈師だという事が判明した。

頭にきた主人公は復讐を決意、「殴り倒してやる」と息巻く彼に、兄貴分は「もっと良い手がある」とある方法をアドバイスした。

その方法とは、講釈場の最前列に陣取り、講釈師が語り始めたら、暖を取る為に観客に配られている火鉢で胡椒を薫してその煙を浴びせ掛けるというもの。

そうすれば、講釈師はくしゃみに見舞われてまともに語れなくなって困り果ててしまうだろうというのだ。
感心する男に、兄貴分は夜席に間に合うよう《今すぐ》に《角の乾物屋(上方では八百屋)》で《胡椒》を買ってくるよう指示を出す。ところが、いざ買いに行こうとしたところで男が『何を買うのか』を忘れてしまった。

兄貴分がそれを教えると、男は今度は『何処で売っているのか』と『何時行くのか』を忘れ、挙句の果てには『誰が行くのか』まで忘れてしまった。

呆れた兄貴分が咎めるが、男は「医者に望遠鏡(健忘症の憶え間違い)の気があるって言われた」と何処吹く風。ますます困った兄貴分は、男が覗き機関の物真似を好んでよくやっていることに目を付け、「覗きカラクリの演目」→「八百屋お七」→「お七の恋人は?」→「小姓の吉三」→「胡椒」と連想ゲーム方式で胡椒を思い出すようアドバイスをした(上方の設定では「胡椒」だけでなく「八百屋で買い物をする」というのも一緒に連想させ、より辻褄を合わせている)。

「さっきのは冗談だった」と、笑いながら乾物屋へ向かった男。ところが、店につく頃には冗談に気を入れすぎたせいで本当に何を買うのか忘れてしまっていた。
困った男は、兄貴分のアドバイスを参考に店先で本当に「覗きカラクリの物真似」をやるが、なかなか思い出せず見物の人集りがどんどん出来て行く。 人集りに困っている店主を横目に覗き機関一段丸々語り切って、何とか胡椒を思い出した。

ところが胡椒は売り切れ、仕方なく店主が勧めた唐辛子の粉を買った。
そして講釈場。講釈師が登場し、『三方ヶ原軍記』(『難波戦記』の場合も)を語りだした。

計画通り煙で薫してやると、講釈師の語りは、声が上擦ったり裏返ったり、ラップのように一所を行ったり来たりとメチャクチャになってしまう。

手筈通り講釈師にヤジって帰ろうとした処、講釈師が「何ぞ故障でも御在りか?(何か故障(文句)があるのですか?)」と訊いてきた。

男はすかさず「胡椒が無いから唐辛子(を燻べたんだよ)」

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 - 三遊亭金馬(三代目)

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