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三笑亭可楽(八代目)味噌蔵

   

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落語メモ

『味噌蔵』は。昔の商家の火事に対する用心ぶりがよく分かる一席である。
頻繁に起こる江戸の火事への対策として、天水桶(防火用に雨水を貯めておく桶)の常備など、さまざまな手立てが取られていた。

防火用の建物としては、土壁で塗り込めた塗屋造りなどが推奨されていたそうだが、代表格は大きな商家が商品や貴重品などを保管していた蔵(土蔵)である。

四面の壁を土と漆喰(しっくい)で塗り固めて耐火構造にしたもので、壁厚は30㎝あったという。
窓や出入り口は小さく、壁が厚くなっていて、つきごめやの土蔵の場合、出入り口は二重の戸でできている。
外側が開き戸の「戸前(とまえ)」で、その内側に「裏白戸(うらじらど)」という防火用の引き戸がある。
その間に網戸があって、風通しをする際に中に保管している米を狙うねずみよけなどに使っていたようだ。

あらすじ

妊娠した嫁を里に返し、出産費用を節約するほどの、どけちな味噌屋の主に男の子が生まれ、嫁の里に行くことになった。
火の始末にはくれぐれも注意し、貰い火を受けたら味噌で目張りをしてでも、財産の味噌蔵だけは守るようにと言い残して出掛けた。
旦那が泊まりの隙に、帳簿をごまかして宴会をやろうと皆で番頭をそそのかして、刺身や寿司などを取り寄せた。
近所の豆腐屋には、冷めると不味いから、焼けた順に二、三丁ずつ持って来るように味噌焼き田楽を注文した。
宴たけなわの所へ、旦那が戻って来たからたまらない。
カンカンに怒り、全員生涯無給で奉公させると言い、酔っ払いを寝かせた。
そこへドンドンと戸を叩く音。
外から「焼けて来ました」の声。
「え、火事だよ、どこだい」「横町の豆腐屋です、四、五丁焼けましたが、あとどんどん参ります」驚いて旦那が戸を開けると、プーンと味噌の焼ける匂い。
「こりゃいかん、味噌蔵に火が入った」

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 - 三笑亭可楽(八代目)

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