★三遊亭歌之介/桃太郎
2022/06/07
『桃太郎』(ももたろう)は、落語の演目の一つ。
短く登場人物も少ないので手軽にやれる噺として上方、東京ともに多くの演者がある。3代目桂春団冶は「いかけ屋」のマクラに演じている。
あらすじ
昔話を親が語る傍らで子供が寝入っていた風景は、今や昔。
布団に入ってもなかなか寝付けない、ませた子供のさとしと、なんとか寝かしつけようとする父親のやり取り。
昔話の『桃太郎』をして寝かしつけようとすると、話を聞くことと寝ることは同時に出来ないと反論するさとし。
「昔々」と言えば「年号は」、「あるところに」と言えば「どこに」、「お爺さんとお婆さんが」と言えば「名前は」と聞き、話がまったく進まない。
そんなものは無かったくらい昔の話として強引に話を進める父親に、さとしは理詰めで解説する。
時代や場所を、「昔々」や「あるところに」として細かく設定しないのは、いつの時代のどこの子供にも聞かせられるように。
お爺さんが山にいるのは、父親の恩は山よりも高く、お婆さんが川にいるのは、母親の恩は川よりも深いことを表現している。
桃から誕生するのは、子供が神様からの授かり物である象徴、鬼が島での鬼退治は、世間の荒波を表現している、など。
しかしやがて、話を聞いている父親のほうが寝入ってしまう。 その父親を見たケン坊が、「今どきの親は罪がないわ」。
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