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三遊亭圓生(六代目)無学者論に負けず(やかん)

   

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根問いもの。『やかん』別題
ぶっつけ落ち

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物知りだって評判の御隠居に、ひまな男が次々と質問の矢を放ったんですな。男も、御隠居の回答には半信半疑で聞き流します。
「御隠居、”奥さん”って、どうして奥さんって言うんですかい」

御隠居は即答します。
「昔から、御女中が玄関口でお産をするわけにはいかない。当然、奥でお産だ。だから奥産だ」

実にいい加減な回答ですな。

「じゃあ、なぜ”かかあ”ってんです?」

これに対しても「家がふたつで家家(かかだ、敬意をこめて伸ばすと”かかあ”になる」と答えます。

「なに、マグロはマグロと呼ぶかって?そりゃ真っ黒だからさ。鯒(こち)はこっちへ来るって意味だ。分かったね」

御隠居は増々冴えてきます。

「土瓶、鉄瓶はって?土瓶は土でできてる、鉄瓶は鉄でできる」、まともな答えでございます。男も負けていません。

「じゃあ、やかんは何でやかんって言うんですかい」

困ったのが御隠居でした。しばらく考えた後、おもむろに答えます。

「昔、戦場(いくさば)では、そのやかんが重宝され使われておった。ある時、敵の急襲を受けてな、咄嗟にやかんを被ったのじゃ。これが重宝でな、矢が当たるとカン、矢が当たるとカン。これでやかんと呼ばれるようになった。蓋はくわえると面頬となり、注ぎ口は耳となった」

「御隠居、じゃあ、何故注ぎ口は一方にしかねえんで」

反対側は寝る時に邪魔だと隠居は答えます。

[出典:http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-11754069441.html]

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