【落語チャンネル】ネット寄席

落語動画・音声まとめデータベース/世界に誇る日本の伝統芸能 落語ワールドをご堪能下さい

*

★古今亭志ん生(五代目)紀州・猫の皿

   

Sponsored Link

猫の皿(ねこのさら)は、落語の演目のひとつ。
古美術商が旅先の途中で立ち寄った茶店で亭主を騙してある皿を買い叩こうとするが、その亭主の方が一枚上手だったという噺。

月尋堂作の浮世草子『子孫大黒柱』所収の『一休和尚』や『爪かくす猫の食器』にその原型といわれるくだりがある。

あらすじ

設定は江戸時代の川越市。当時の古美術商の中には、地方に出かけてお宝を見つけては所有者を言葉巧みに騙して安値で買い叩き、それを江戸に持ってきて今度は大変な高値で蒐集家に売りつけるという、ずる賢い連中もいた。
そんな古美術商の一人が、あるとき地方の茶店でとんでもないお宝を発見する。茶店で飼われている猫の餌用の皿が、何と柿右衛門の逸品だったのだ。

これなら江戸の蒐集家にかなりの高値で売れると踏んだ古美術商、その皿の真価などは知る由もなかろう茶店の亭主を言いくるめて、これを買い叩こうと企む。「ご亭主の飼い猫がどうにも気に入った、是非わたしに引き取らせてはくれないか」ともちかけて、猫を二両で買い取ると、「皿が違うと餌も食いにくかろう」と猫の皿も一緒に持ち去ろうとする。

すると亭主は古美術商を遮り、猫だけを渡して皿は取り返すと、
「これは初代柿右衛門の名品でございますから」。

驚いた古美術商が「それを知っているのなら、何でその名品で猫に餌をやっていたのだ」と訊く。

亭主「はい、こうしておりますと、時々猫が二両で売れます」。

Sponsored Link

 - 古今亭志ん生(五代目) ,

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

★古今亭志ん生「で、この~酒の問題ですがねぇ・・・」

語り:小沢昭一 しのさんの踊りに馬生師匠が「お姫様だよ」、志ん生師匠がうれしそう …

★古今亭志ん生(五代目)文違い

落語   「文違い」  古今亭志ん生 あらすじ 内藤新宿の女郎お杉には馴染み客と …

★古今亭志ん生(五代目)唐茄子屋政談・心中時雨傘

あらすじ 根津権現の祭りは勇壮だった。 祭りの準備で屋台が出て、その上根津の遊廓 …

★古今亭志ん生(五代目)犬の災難

『猫の災難』という噺の猫を犬に替えたもの。 鯛ではなく、隣に届いた鶏を預かったと …

★古今亭志ん生(五代目)貧乏自慢
★古今亭志ん生(五代目)真田小僧

前座噺とし使う場合は、サゲまでやらずに途中で切ることが多い。志ん生が、前座の頃の …

★古今亭志ん生(五代目)佃祭(つくだまつり)

佃祭(つくだまつり)は、落語の演目の一つ。 住吉神社の夏の祭礼で賑わう佃島を舞台 …

★古今亭志ん生(五代目)浜野矩隨(はまののりゆき:名工矩隨)

1956年(昭和31年)録音 浜野矩隨は、江戸中期の装剣金工家。通称を忠五郎、江 …

★古今亭志ん生(五代目)大山詣り

落語 「大山詣り」 古今亭志ん生 大山詣り(おおやままいり)は古典落語の演目。原 …

★古今亭志ん生(五代目)風呂敷

風呂敷(ふろしき・ふるしき)は古典落語の演目の一つ。別題は『風呂敷間男』。 原話 …