【落語チャンネル】ネット寄席

落語動画・音声まとめデータベース/世界に誇る日本の伝統芸能 落語ワールドをご堪能下さい

*

■桂枝雀(二代目)皿屋敷(お菊の皿)

      2019/06/20

Sponsored Link

あらすじ

播州赤穂城下の怪奇譚に、有名な皿屋敷というのがあった。
その昔、青山鉄山という藩士が、女中のお菊という絶世の美女を我が物にしようと口説いたが、お菊は三平という夫のある身。

貞節な女なので、いかに主人の命とはいえ、どうしてもなびかない。
そこで鉄山、かわいさあまって憎さが百倍。

お菊が預かっていた家宝の皿十枚のうち、一枚をわざと隠し、客があるから皿を出して数えてみろと、言いつけた。
何も知らないお菊、何度数え直しても九枚しかないので、真っ青になってぶるぶる震えるのを、鉄山サディスティックにうち眺め、
「おのれ、憎っくき奴。家代々の重宝の皿を紛失なすとは、もはや勘弁相ならん、そちが盗んだに相違いない。きりきり白状いたせ」
さんざん責めさいなんだ挙げ句、手討ちにして死骸を井戸にドボーン。

「ざまあみゃあがれ」

それ以来、毎晩、井戸からお菊の亡霊が出て、恨めしそうな声で「一枚、にまああい」と、風邪を引いた歌右衛門のような不気味な声で九枚まで数え終わると「ヒヒヒヒヒ」と笑うから、鉄山は悪事の報いか、ノイローゼが高じてとうとう狂い死にし、家は絶えたという。

今なお、その幽霊が出るという評判なので、退屈しのぎに見物に行こうという罰当たりな連中が続出し、毎晩井戸の周りは花見さながら、押すな押すなの大盛況。
ホットドッグ屋や焼きソバ屋、缶ビールの売り子まで出る始末。

いよいよ丑三ツ時、お菊が登場して、「いちまーい、にまーい……」数えはじめると、「音羽屋ァ」「お菊ちゃん、こっち向いて」と、まあ、うるさいこと。

お菊もすっかりその気になり、常連には、「まあ、だんな、その節はどうも」と、あいきょうを振りまきながら、張り切って勤めるので、人気はいや増すばかり。

ところがある晩。
いつもの通り「いちまあい、にいまああい」と数えだしたはいいが、
「くまああい、じゅうまああい、じゅういちまあい」

……とうとう十八枚までいった。

「おいおい、お菊ちゃん。皿は九枚で終わりじゃねえのか?」

「明日休むから、その分数えとくのさ」

Sponsored Link

 - 桂枝雀(二代目) , , , ,

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

■桂枝雀(二代目)貧乏花見(長屋の花見)

「貧乏花見は落語の演目。元々は上方落語の演目の一つである。江戸落語では「長屋の花 …

■桂枝雀(二代目)山のあなた

あらすじ 毎日同じことの繰り返しで、朝目が覚めるなり、嫁さんにぎゃあぎゃあ言われ …

桂枝雀(二代目)蔵丁稚(四段目)

『四段目』(よだんめ)は、古典落語の演目の一つ。上方では『蔵丁稚』(くらでっち) …

■桂枝雀(二代目)牛の丸薬

大和炬燵(こたつ=土製の小型の四角いあんか)の古くなったのをいじっているうちに、 …

桂枝雀(二代目)八五郎坊主

あらすじ 八五郎が甚兵衛はんに 「もし、『つまらん奴は坊主になれ。』ていいまっけ …

■桂枝雀(二代目)春風屋

年が明けてめでたいことじゃ。こんな時には酒に限る。ちらちら降り出したな、雪見酒。 …

■桂枝雀(二代目)英語落語 時うどん Rakugo in English Toki Udon by Katsura Shijaku

プロフィール 2代目桂 枝雀(かつら しじゃく、本名:前田 達(まえだ とおる) …

■桂枝雀(二代目)延陽伯(たらちね)

あらすじ 長屋の世話好きな大家さんが、店子の八つあん(八五郎)に嫁の話をもちかけ …

桂枝雀(二代目)ロボットしずかちゃん

  『ロボットしずかちゃん』は小佐田定雄が1985年に作った新作落語。主に2代目 …

■桂枝雀(二代目)日和違い(日和ちがい)

あらすじ ある男が、出かけるにあたり雨に降られたら困る、というので天気はどうか、 …