【落語チャンネル】ネット寄席

落語動画・音声まとめデータベース/世界に誇る日本の伝統芸能 落語ワールドをご堪能下さい

*

三遊亭円歌(二代目)応挙の幽霊

   

Sponsored Link

書画骨とう屋が一人で酒を飲んでいる。そこへ旦那がやってきたので、骨とう屋は、旦那に幽霊の絵(掛け軸)を勧める。
これはふつうの幽霊のとはちょっと違う。枯れ柳なんかがないが素晴らしいなどと、半可通の旦那の気をそそるような勧め方だ。

「応挙の絵だというんですがね」と、骨とう屋
「いや、オウキョでもラッキョでもかまわんよ」

絵なんて自分が気に入ればいいんだ、と旦那は早くも買う気。
そこで「では、1万円といいたいところだが、9千円でどうでしょう?」

「今、財布に1500円しかないから、それを内金にして…」
「内金なんか…」
「いや、気持ちの問題だから」と旦那は1500円置き、後は明日の朝、絵を届けてくれたときに払うといって、去っていく。

実はその絵は骨とう屋が市場で650円で買ったもの。

「1万5千円といえばよかったな、これだから、この商売やめられねえ。」と、お多福豆をつまみに酒を飲み続ける。

これも掛け軸の幽霊のおかげだと鰻と酒を供える。

気分良くした骨とう屋は鰻を届けてもらい、「かかあがいたら、喜ぶだろうなあ」と往時をしみじみ振り返りながら、かつて朝鮮にいた頃唄った鴨緑江の歌を一節。

鰻と酒を供えたそれが、あれ?その鰻と酒が減った…
急にあたりが暗くなり、涼しくなった。三味線の音とともに掛け軸から女幽霊が出てきた。

「こんばんは、私は幽霊です。」

久しぶりに酒と鰻をいただいて、あたしゃ、嬉しくて…

「そばにいってもいい?」と女幽霊は骨とう屋の横に来て、

「もういっぱいちょうだい」と酒をせがむのだ。

彼女がいうには、どこでも幽霊の絵は三日か四日は掛けて眺められても後は女子供に怖がられてお蔵入り、虫に喰われて…であった。が、ここでは認められて嬉しいというわけだ。

「もう一杯」と女幽霊は骨とう屋と差しつ差されつ、幽霊のつま弾く三味線に合わせて鴨緑江の唄や都々逸など唄って酒酌み交わす。

明るく色っぽい幽霊はやがて酔っぱらって掛け軸に戻ったが、手枕で向こう向いて眠り込んでしまった。

困った骨とう屋、「明日の朝までにこの酔いが醒めれば良いが…」

[出典:http://ginjo.fc2web.com/126oukyono_yuurei/oukyonoyurei.htm]

Sponsored Link

 - 三遊亭円歌(二代目)

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

  関連記事

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目)電報違い

初代三遊亭圓歌作 初代三遊亭圓歌(1876年6月10日 – 1927 …

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目) 川開き

Sponsored Link

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目) 染色

Sponsored Link

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目)ふぐ鍋(河豚鍋)

もとは上方落語の『ふぐ汁』

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目) 春の雪

Sponsored Link 豪商の孫娘が江戸大火で迷子になり­、探索を頼まれた …

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目)竜宮界龍の都(竜宮・龍宮)

あらすじ 九州小倉と大坂を往復する船に乗り込んだ男が、三十両の大金を海に落とした …

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目) てれすこ

Sponsored Link

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目) トラタク

Sponsored Link

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目)品川心中【歴史的音源】
三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目) 四段目(蔵丁稚)

歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」の四段目のこと。 上方では『蔵丁稚』 Sponsore …