【落語チャンネル】 ネット寄席

落語動画・音声まとめデータベース/世界に誇る日本の伝統芸能 落語ワールドをご堪能下さい

*

三遊亭円歌(二代目)応挙の幽霊

      2017/08/18

Sponsored Link

書画骨とう屋が一人で酒を飲んでいる。そこへ旦那がやってきたので、骨とう屋は、旦那に幽霊の絵(掛け軸)を勧める。

これはふつうの幽霊のとはちょっと違う。枯れ柳なんかがないが素晴らしいなどと、半可通の旦那の気をそそるような勧め方だ。

「応挙の絵だというんですがね」と、骨とう屋

「いや、オウキョでもラッキョでもかまわんよ」

絵なんて自分が気に入ればいいんだ、と旦那は早くも買う気。

そこで「では、1万円といいたいところだが、9千円でどうでしょう?」

「今、財布に1500円しかないから、それを内金にして…」
「内金なんか…」
「いや、気持ちの問題だから」と旦那は1500円置き、後は明日の朝、絵を届けてくれたときに払うといって、去っていく。

実はその絵は骨とう屋が市場で650円で買ったもの。

「1万5千円といえばよかったな、これだから、この商売やめられねえ。」と、お多福豆をつまみに酒を飲み続ける。

これも掛け軸の幽霊のおかげだと鰻と酒を供える。

気分良くした骨とう屋は鰻を届けてもらい、「かかあがいたら、喜ぶだろうなあ」と往時をしみじみ振り返りながら、かつて朝鮮にいた頃唄った鴨緑江の歌を一節。

鰻と酒を供えたそれが、あれ?その鰻と酒が減った…

急にあたりが暗くなり、涼しくなった。三味線の音とともに掛け軸から女幽霊が出てきた。

「こんばんは、私は幽霊です。」

久しぶりに酒と鰻をいただいて、あたしゃ、嬉しくて…

「そばにいってもいい?」と女幽霊は骨とう屋の横に来て、

「もういっぱいちょうだい」と酒をせがむのだ。

彼女がいうには、どこでも幽霊の絵は三日か四日は掛けて眺められても後は女子供に怖がられてお蔵入り、虫に喰われて…であった。が、ここでは認められて嬉しいというわけだ。

「もう一杯」と女幽霊は骨とう屋と差しつ差されつ、幽霊のつま弾く三味線に合わせて鴨緑江の唄や都々逸など唄って酒酌み交わす。

明るく色っぽい幽霊はやがて酔っぱらって掛け軸に戻ったが、手枕で向こう向いて眠り込んでしまった。

困った骨とう屋、「明日の朝までにこの酔いが醒めれば良いが…」

[出典:http://ginjo.fc2web.com/126oukyono_yuurei/oukyonoyurei.htm]

Sponsored Link

 - 三遊亭円歌(二代目)

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

  関連記事

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目) 写真の仇討ち

[昭和37年(1962年)11月の音源] 原典は司馬遷作『史記』中『刺客列伝』 …

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目)社長の電話

鈴木みちを作 電話シリーズ・社長シリーズのひとつ 社長は部下を使って今夜は帰宅で …

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目) 茶釜の喧嘩

Sponsored Link

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目) 鹿政談

鹿政談(しかせいだん)は古典落語の演目の一つ。 元々は講釈種の上方落語の演目で、 …

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目)さんま芝居

五代目柳亭燕路(りゅうていえんじ)作 あらすじ 兄貴との旅から帰ってきた弟分。 …

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目) 電報違い

初代三遊亭圓歌作 初代三遊亭圓歌(1876年6月10日 – 1927 …

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目) 紋三郎稲荷

あらすじ 導入 人を化かす獣の双璧といえば狐と狸。 しかし、丸々とした風貌からど …

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目) 首ったけ

原話は複数ある。 米沢彦八による江戸中期の噺本(はなしぼん)『軽口大矢数』より、 …

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目) 山岡角兵衛

『赤穂義士伝』をもとに地噺。別題:角兵衛の女房 これを円歌は、角兵衛の娘にしてい …

三遊亭円歌(二代目)enka
三遊亭円歌(二代目) 姫はじめ

元話は『わしがかか』で『宿屋ぼぼ』とほぼ同じ。これを円歌が姫はじめと題して演じた …