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■柳家小三治(十代目) うどん屋

      2014/02/01

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あらすじ

ある寒い夜、屋台の鍋焼きうどん屋が流していると、酔っぱらいが
「チンチンチン、えちごじしィ」と唄いながら、千鳥足で寄って来る。
屋台をガラガラと揺すぶった挙げ句、おこした火に手をかざして、長々とからむ。

「おめえ、世間をいろいろ歩いてると付き合いも長えだろう。仕立屋の太兵衛ってのを知ってるか」
「いえ、存じません」から始まって、太兵衛は付き合いがよく、かみさんは愛嬌者、一人娘の美ィ坊は歳は十八でべっぴん。
今夜婿を取り、祝いに呼ばれると上座に座らされて茶が出て、変な匂いがすると思うと桜湯で、
家のばあさんはあんなものをのんでも当たらないから不思議な腹で、
床の間にはおれが贈ったものが飾ってあって、娘の衣装は金がかかっていて、頭に白い布を巻いて
「おじさん、さてこの度は」と立ってあいさつして、この度はなんて、
よっぽど学問がなくちゃあ言えなくて、
小さいころから知っていて、おんぶしてお守りしてやって、
青っぱなを垂らしてぴいぴい泣いていたのが立派になって、
ああめでてえなあうどん屋というのを二度リピート。

水をくれというから、へいオシヤですと出せば、水に流してというのを、オシヤに流してって言うか馬鹿野郎とからみ、
やたらに水ばかりガブガブのむから、うどんはどうですとそろそろ商売にかかると、タダかと聞く。

「いえ、お代はいただきます」
「それじゃ、おれはうどんは嫌えだ。あばよッ」
今度は女が呼び止めたので、張り切りかけると
「赤ん坊が寝てるから静かにしとくれ」

どうも今日はさんざんだとくさっていると、とある大店の木戸が開いて「うどんやさん」と細い声。
ははあ、奥にないしょで奉公人がうどんの一杯も食べて暖まろうということかとうれしくなり、
「へい、おいくつで」
「一つ」

その男、いやにかすれた声であっさり言ったので、うどん屋はがっかり。
それでも、ことによるとこれは斥候で、うまければ代わりばんこに食べに来るかもしれない、
ないしょで食べに来るんだから、こっちもお付き合いしなくてはと、うどん屋も同じように消え入るような小声で

「へい、おまち」

客は勘定を置いて、またしわがれ声で、
「うどん屋さん、あんたも風邪をひいたのかい」

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