【落語チャンネル】 ネット寄席

落語動画・音声まとめデータベース/世界に誇る日本の伝統芸能 落語ワールドをご堪能下さい

*

■桂米朝(三代目) 矢橋船(やばせぶね)

      2014/06/09

Sponsored Link


『矢橋船』(やばせぶね)は上方落語の演目の一つ。
原話は不明。道中噺『伊勢参宮神乃賑』の一編。
主な演者として、三代目桂米朝等がいる。

かつて、琵琶湖のほとり、矢橋から対岸の大津まで渡し船が通じており多くの旅人が利用していた。
船に様々なお客が乗り込んでいく中、一人の浪人が無理やり乗合のほうへ割り込んでいった。
「あんな奴にはかなわない」と船頭がぼやいていると、二人連れのお侍が「四人分払うから、あの浪人のそばに入れてくれ。そうすれば余裕が出る」と申し出る。

実は、二人は御家の重宝、平家ゆかりの品である『小烏丸』を探しており、浪人の持つ刀がその名刀と似ていたため調べるために近付いたのだ。そこへ大きな荷をかついだ鳥刺しが
「ついでに乗せてくれへんか。」
「えらい大きな荷物やなあ。何じゃそれは。」
「これは鳥かごやねん。今その辺でスズメぎょうさん捕ってきたんや。」
「どもならんなあ。」
またまた船頭はあきれる。

そんな中、船が出発。暇を持て余したお客たちは【色変わり問答】などをしたり、酒盛りをしようとしたら徳利がなかったため、仕方なく近くの人に借りた新品のしびんにお酒を入れて飲んでいたところ奇禍で病人のしびんと入れ替わってしまい大騒ぎとなるうち、二人連れのお侍が「そつじながら。」と浪人に声をかけた。

浪人が、なぜか刀を見せることを拒否したせいで大立ち回りになってしまい、弾みで、鞘が乗り合わせていた鳥刺しのかごに刺さって、中の雀たちが一斉に飛び出してしまう。
「なんてことをするんや!?折角捕まえたスズメ逃がしやがって。」 鳥刺しが怒る中、ついに浪人の刀を奪い取ったお侍が、えいっとばかりに引き抜くとなぜか飛び立とうとしていた雀たちが一斉に刀めがけて舞い降りてきた。
「あれあれ、小烏丸を抜くときは、カラスが群がってくるとこそ伝え聞きしに、何故かく雀が群がるとは・・・」
と浪人の刀をよく見たら、竹光だった。

概要

旅ネタの一つで、船の中の人物のやり取りは「三十石」「兵庫船」「小倉船」と同じであるが、終わり近くの刀をめぐる争いでははめものが入り、芝居がかった演出である。
二代目桂三木助が得意としていた。三木助の死後途絶えていたのを三代目桂米朝が明治期の二世曾呂利新左衛門の速記本や三木助の高座を覚えていた桂右之助の記憶などを頼りに昭和37(1962)年に復活した。

Sponsored Link

 - 桂米朝(三代目) , ,

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

  関連記事

桂米朝(三代目)beityo
桂米朝(三代目)焼き塩(泣き塩)

  泣き塩(なきしお)は、元々は上方落語の演目で、3代目桂文団治が得意 …

桂米朝(三代目)beityo
桂米朝(三代目) 卯の日参り(せむし茶屋)

ある大家の旦那さんに出入りの髪結いが、住吉さんへ卯の日参りに誘う。 旦那には「せ …

桂米朝(三代目)beityo
桂米朝(三代目) 京の茶漬け

京の茶漬け(きょうのちゃづけ)は、上方落語の演目の一つ。京の茶漬とも表記する。 …

桂米朝(三代目)beityo
■桂米朝(三代目) いもりの黒焼き

) 東京に移植された形跡がない純粋な上方落語 ※モテかた指南関連 ⇒ 立川談志の …

桂米朝(三代目)beityo
桂米朝(三代目) 二人ぐせ(二人癖)

ににんぐせ 「一杯飲める」というのが口癖の男と「つまらん」というのが口癖の男。2 …

桂米朝(三代目)beityo
桂米朝(三代目) 酒の粕

「喜ぃ公。赤い顔してるけどどないしたんや。」 「酒の粕くうたんや。美味しいもんや …

桂米朝(三代目)beityo
■桂米朝(三代目) 田楽喰い(ん廻し)

1983年(昭和58年)頃 国立演芸場 ん廻し(んまわし)は古典落語の演目の一つ …

桂米朝(三代目)beityo
桂米朝(三代目) 東の旅(伊勢参宮神乃賑 口上 発端 煮売屋 七度狐)

⇒ コラム~伊勢参宮神乃賑(東の旅)について プロフィール 3代目桂 米朝(かつ …

桂米朝(三代目)beityo
■桂米朝(三代目) 地獄八景亡者戯

『地獄八景亡者戯』(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)は、上方落語の演目の一つで …

桂米朝(三代目)beityo
■桂米朝(三代目) べかこ(べかこ鶏・べっかこう)

泥丹坊堅丸という地方まわりの上方の噺家。 肥前武雄の湯治場(温泉)で、たまたま逗 …