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■立川志の輔 禁酒番屋

      2014/12/18

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あらすじ

ある藩で、酒の上の刃傷沙汰が起きたというので、藩士一同に禁酒令が出された。
しかし、なかなか禁令が行き届かず、隠れてチビリチビリやる者が続出。
それではと、城門のところに番屋を設け、出入りの商人の持ち込む物まで厳しくチェックされることになり、いつしか、人呼んで「禁酒番屋」。

家中第一ののんべえの近藤という侍、屋敷内ではダメなので、町の酒屋でグイッと一気に三升。
禁酒令糞くらえで、すっかりいい心持ちになった。
まだのみ足らず、酒屋の亭主に、何とか工夫して番屋をかいくぐり、拙者の小屋まで一升届けてくれと頼む始末。
もとより上得意のことでもあり、亭主も無下には断れないが、見つかれば営業停止を食らうし、第一番屋を突破する方法を思いつかない。
困っていると、番頭がうまい知恵を出す。

五合徳利を二本菓子折りに詰め、カステラの進物だと言って通ればよいという。
まあやってみようというので、早速店の者が番屋の前に行ってみるが……。
番人もさるもの。家中屈指のウワバミにカステラの進物とは怪しいと、抗議の声も聞かばこそ、折りを改められて、

「これ、この徳利は何じゃ」

「えー、それはその、水カステラてえ新製品で」

「水カステラァ?たわけたことを申すな。そこに控えおれ。中身を改める」

一升すっかりのまれてしまった。

「これっ、町人。けしからん奴。かような結構な……いや、けしからんカステラがあるか。あの、ここな、いつわり者めがっ」

カステラで失敗したので、今度は油だとごまかそうとしたが、これも失敗。
都合二升もただでのまれ、腹の虫が治まらないのが酒屋の亭主。

そこで若い衆が、今度は小便だと言って持ち込み、仇討ちをしてやろうと言いだす。
正直に初めから小便だと言うのだから、こちらに弱みはない。

「……ご同役、実にどうもけしからんもので。初めはカステラといつわり、次は油、またまた小便とは……これ、控えておれ。ただ今中身を取り調べる。……今度は熱燗をして参ったと見える。けしからん奴。小便などといつわりおって。かように結構……いや不埒なものを……手前がこうして、この湯のみへついで……ずいぶん泡立っておるな。……ややっ、これは小便。けしからん。かようなものを持参なし……」

「ですから、初めに小便と申し上げました」

「うーん、あの、ここな、正直者めが」

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