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林家彦六(八代目 林家正蔵) 粟田口霑笛竹(あわだぐちしめすふえたけ)

      2014/01/27

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三遊亭圓朝作
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
あわだぐちしめすふえたけ(さわのむらさきゆかりのさきわけ)
青空文庫 ⇒ http://www.aozora.gr.jp/cards/000989/files/52244_41278.html

佐賀町河岸

刀屋岡本政七(まさしち)の番頭・重三郎は、研ぎ上がった刀を納めた替わりに、金森家の家宝である名刀「粟田口國綱」を預かった。

その際に褒美だと言われ、主人に止められていた酒にしたたか酔ってしまい、佐賀町河岸で動けなくなってしまった。
小僧は人を連れてくると店に帰り、一人になった時に黒装束の男が現れ、無理矢理刀を奪われて、重三郎は川の中に。

それを見ていた駕籠屋の一人が、口封じに切られて川の中に落とされると、先程の小僧が提灯を先頭に仲間と走って来た。
その異様さに驚いて小僧達は逃げ出してしまった。

河岸に荷足(にたり)船がもやってあり、その船頭は一部始終を見ていた。
板子一枚を持って、武士の背中から、刀を収めた腰をめがけて板子を振ると体をかわされ、体勢が逆転して船に逃げ帰り、船を出して万年橋下で一息ついた。

橋上に泳ぎでは達人の番頭・重三郎が、店にも金森家の重役の稲垣小左衛門にも迷惑を掛けてしまったと、首つり自殺を図ったが、下で船頭・千太が抱き止めた。
千太は芝伊皿子(いさらご)台町で、荷足の千太と言って若い者を20人ほど使っていた。
その子分を使って一緒に探そうと、船で芝口に上がり、行きつけの居酒屋に入って暖か物を頼んで一息ついた。

そこに、あわただしく入ってきたのは駕籠屋の安っさんだった。
先程の佐賀町河岸で仲間を切られた片棒だった。
自分も殺されるかと思い怖さから、腰が抜けたがやっとの思いでここまでたどり着いた。
この話を聞いて、安も仲間に入れて刀を探す事になった。

国府台の紅葉狩り

国府台(こうのだい)は市川にあって春は桜、秋は紅葉(もみじ)が美しい地であった。
金森家では重役の稲垣小左衛門が責任を取らされてお暇となり、忠義な家来の丈助と共に真間(まま)の根本へ移って荒物屋を始めた。

丈助は目先も効いて店は繁盛していた。
二人は八幡(やわた)の八幡宮に参拝した帰りに雲助と喧嘩になり、残された長持ちを調べると拐かしを受けた娘が出てきた。
ひとまず、小左衛門の住まいまで連れて帰ったが、聞くと、なんと息子小三郎の許嫁(いいなずけ)の”みえ”であった。
国府台の総寧寺(そうねいじ)に紅葉狩りに丈助と百姓の清助を連れて稲垣小左衛門が来ていた。

小左衛門は一節切(ひとよぎり)笛に酔いしれていた。
ここに黒装束の侍が来て稲垣小左衛門を斬り殺して江戸川に沈めた。
見ていた百姓清助も切られて同じく江戸川の川底に。
丈助には目もくれず立ち去った。

丈助は参道の裏に行っていきなり、先程の武士・大野惣兵衛に声を掛けたが親しく話し出した。
みえを刀の詮議に200両必要なので吉原に身を売らし、その身は吉原で買えるから大野様のご自由にと言った。

ほとぼりが冷めた頃、金森家に紛失した刀を取り戻したと進言すれば、重役に返り咲く上、丈助も大野の下で召し抱えてくれると固い約束が出来た。
忠義一途と思っていた丈助が裏で敵役の大野に寝返っていた極悪人だとは小左衛門は分からなかった。

丈助の最期

吉原では火事が出ても火消しは手出しをしなかった。
吉原の見世が燃上したので仮宅を出し、山口屋は深川仲町に出した。
吉原の見世が来たというので、吉原の時より忙しかったが、そのため客層が落ちた。

みえは音羽と名前を変えて山口屋に遊女として勤めていたが、馴染みの客も通ってくれた。
そこに丈助が尋ねてきて、無心をした。
200両の金で刀は回収したが、それを金森家に届けるのにお供揃いをして出掛けるため、高輪の船宿で待機している。
その費用が100両かかる。

当然音羽には工面できる算段はなかった。
その時、新造が入ってきて目の悪い若いお客さんが着替える時に100両の金を落とし、あわてて仕舞った事を音羽に告げた。
音羽は可哀想だがそのお客が帰る時殺めて懐の物を取り上げなさいと、丈助に言い渡した。
音羽は分からなかったが、そのめくらは稲垣小左衛門の倅で許嫁の小三郎であった。

丈助は小三郎が居なくなったら目の上のたんこぶが無くなるからと、後をつけて木場の材木置き場に来た時に刀を抜いて襲った。

しかし、神影流の達人小三郎だったので、肩に傷を付けられただけだった。
人の気配がしたので丈助は逃げたが、その足音は音羽であった。
傷ついた若者の名を尋ねると、小三郎。

音羽は石川の娘みえだと話すと許嫁のみえだと分かった。
みえが吉原にいると分かったので、100両と手紙を布団の中に置いて来た。
それは見ていないが大変な事を丈助に言ってしまったのでここまで追いかけて来たという。
小三郎の住まいに行くと、荷足の千太と安が居て、面倒を見てくれた。

音羽は足抜けの形になったので、千太達が身請けの算段をしてくれた。
ひとまず身体を隠すために矢切に住むみえの乳母おしのの所に小三郎と二人で行った。
みえの乳母であった丈助の母親は、我が子の悪事に気付き、矢切の家に無心に戻った丈助を自分の手で刺し殺す。

虫の息の丈助が、刀を盗んだのも、稲垣小左衛門を殺したのも自分の手引きであったこと、手引の相手は大野総兵衛で、200両を猫ばばしたのも、自分だと白状して果てた。

小左衛門の息子・小三郎は丈助に肩を切られたが、その影響で悪血が抜けて目が開いた。
その小三郎が大野総兵衛を追って無事父の仇を討ち、粟田口を取り戻す。
これによって金森家に帰参が出来た。

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