【落語チャンネル】 ネット寄席

落語動画・音声まとめデータベース/世界に誇る日本の伝統芸能 落語ワールドをご堪能下さい

*

古今亭志ん生(五代目) 中村仲蔵

      2014/10/16

Sponsored Link

あらすじ

明和3(1766)年のこと。
苦労の末、名題に昇進にした中村仲蔵は、「忠臣蔵」五段目の定九郎役をふられた。
あまりいい役ではない。

五万三千石の家老職、釜九太夫のせがれ定九郎が、縞の平袖、丸ぐけの帯を締め、山刀を差し、ひもつきの股引をはいて五枚わらじ。
山岡頭巾をかぶって出てくるので、どう見たって山賊の風体。
これでは、だれも見てくれない。

そこで仲蔵、「こしらえに工夫ができますように」と、柳島の妙見さまに日参した。

満願の日。
参詣後、雨に降られて法恩寺橋あたりのそば屋で雨宿りしていると、浪人が駆け込んできた。

年のころは三十二、三。
さかやきが森のように生えており、黒羽二重の袷(あわせ)の裏をとったもの、これに茶献上の帯。
艶消し大小を落とし差しに尻はしょり、茶のきつめの鼻緒の雪駄を腰にはさみ、破れた蛇の目をポーンとそこへ放りだす。

さかやきをぐっと手で押さえると、たらたらとしずくが流れるさま。

この姿に案を得た仲蔵は、拝領の着物が古くなった感じを出すべく、黒羽二重を羊羹色にし、帯は茶ではなく白献上、大小は艶消しではなく舞台映えするように朱鞘、山崎街道に出る泥棒が雪駄ではおかしいので福草履に変えて、こしらえが完成。

初日は、出番になる直前に手桶で水を頭からかけ、水のたれるなりで見得(みえ)を切った。
初日の客は、あまりの出来にわれを忘れ、ただ息をのむばかり。

場内は水を打ったような静けさ。

これを悪落ちしたと勘違いした仲蔵は、葭町の家に戻り、
「もう江戸にはいられない。上方に行くぜ」
と女房のおきしに旅支度をととのえさせる始末。

そこへ、師匠の中村伝九郎から呼ばれる。
行ってみると、師匠は仲蔵の工夫をほめたばかりか、仲蔵の定九郎の評判で客をさばくのに
表方がてんてこまいしたとのこと。

これをきっかけに芸道精進した中村仲蔵は、名優として後世に名を残したという話。

Sponsored Link

 - 古今亭志ん生(五代目)

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

  関連記事

古今亭志ん生(五代目)kokonteisinsyo
古今亭志ん生(五代目) 穴釣り三次(上・下)*

▼あらすじ▼ 【上】 紙問屋・甲州屋の一人娘お梅が奉公人の粂之助と深い仲になる。 …

志ん生74歳sinshokokon
古今亭志ん生(五代目) たがや

たが屋(たがや)は、落語の演目の一つ。原話は不明だが、江戸時代から高座にかけられ …

古今亭志ん生(五代目)kokonteisinsyo
古今亭志ん生(五代目) 御家安とその妹(前編・後編/上下完)

御家安とその妹(前編・上) 御家安とその妹(前編・下)00:28:45~ 御家安 …

古今亭志ん生(五代目)kokonteisinsyo
古今亭志ん生(五代目) 付き馬(早桶屋/吉原風景)

付き馬(つきうま)は、古典落語の演目の一つ。 原話は元禄5年(1692年)に出版 …

古今亭志ん生(五代目)kokonteisinsyo
古今亭志ん生(五代目) 猫の皿

猫の皿(ねこのさら)は、落語の演目のひとつ。 古美術商が旅先の途中で立ち寄った茶 …

古今亭志ん生(五代目)kokonteisinsyo
古今亭志ん生(五代目) はてなの茶碗(茶金)

★冒頭で 師匠:四代目 橘家圓喬について、自身のエピソードも含めて語っています。 …

古今亭志ん生(五代目)kokonteisinsyo
古今亭志ん生(五代目) 疝気の虫

疝気の虫(せんきのむし)は古典落語の演目の一つ。原話は、寛政8年に出版された笑話 …

志ん生74歳sinshokokon
■古今亭志ん生(五代目) 昭和39年(1964年) 74歳の映像

志ん生が74歳の時に紫綬褒章を受章した後、NHKのスタジオで「鰍沢」を演じた後の …

志ん生74歳sinshokokon
古今亭志ん生(五代目) 穴どろ

穴どろ(あなどろ)は古典落語の演目の一つ。 原話は、嘉永年間(1848年~185 …

志ん生74歳sinshokokon
古今亭志ん生(五代目) お茶汲み

狂言『墨塗女』をもとに軽口噺『墨ぬり』が出来る。上方落語では『黒玉つぶし』で演じ …