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三遊亭圓生(六代目) 真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち)

      2014/06/07

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真景累ヶ淵』(しんけいかさねがふち)は、明治期の落語家・三遊亭圓朝によって創作された落語(怪談噺)。
江戸時代に流布した「累ヶ淵」の説話を下敷きにした作品である。圓朝の代表作の一つとされ、古典的評価を得ている。

概要

前半部分:旗本深見新左衛門が金貸しの鍼医皆川宗悦を切り殺したことを発端に、両者の子孫が次々と不幸に陥っていく話
後半部分:名主の妻への横恋慕を発端とする敵討ちの話
以上の前半部分と後半部分を組み合わせた、全97章から成る。

1859年(安政6年)の作。当初の演目名は『累ヶ淵後日の怪談』。1887年(明治20年)から1888年(明治21年)にかけて、小相英太郎による速記録が『やまと新聞』に掲載。
1888年に単行本が出版された。

「累ヶ淵」の累(かさね)の物語をヒントにした創作で、「真景」は当時の流行語だった「神経」のもじり(漢学者の信夫恕軒が発案者)。

前半部分は特に傑作と言われ、抜き読みの形で発端部の「宗悦殺し」、深見新左衛門の長男新五郎が皆川宗悦の次女お園に片恋慕する悲劇「深見新五郎」、新左衛門の次男新吉と宗悦の長女である稽古屋の女師匠豊志賀との悲恋「豊志賀の死」、豊志賀の弟子お久と新吉のなりゆき「お久殺し」のくだりなどが、現在もしばしば高座にかけられている。

かつては6代目三遊亭圓生、林家彦六などが得意とし、歌舞伎化や映画化もされている。
現在でも桂歌丸、林家正雀、五街道雲助、鈴々舎馬桜、11代目金原亭馬生、古今亭志ん輔、柳家三三などが口演している。

なお、芝居噺の『累草子』は本作の原話と言われ、林家正雀、2代目露の五郎兵衛によって演じられている。

宗悦殺し

安永2(1773)年12月20日、鍼医の皆川宗悦は、小日向服部坂に住む小普請組、深見新左衛門宅へ借金の取り立て-激昂した新左衛門、鞘ぐるみ宗悦を斬り殺す-死骸を家来の三右衛門に捨てさせる。
三右衛門は故郷の羽生へ-1774年、深見、お熊を仲働きに採用、実際は妾-深見の妻が病気。12月20日、呼んだ流しの按摩が宗悦の姿に変わる。
思わず斬りつけると、宗悦ではなく妻を斬り殺してしまう/1775年、深見、隣家の騒動で突き殺され、家は改易となる。お熊は産んだ子と深川へ。門番の勘蔵は、新吉を連れて下谷大門町へ。

松倉町の捕物

深見新五郎、谷中七面前の質屋、下総屋に奉公-女中のお園に恋情。実はお園は宗悦の次女-1776年、新五郎、お園を犯そうと押し倒すと、背中の下に押切があり、その刃でざくざくと切り殺してしまう。新五郎は仙台へ逐電/1778年、江戸に密かに戻ると、松倉町で追手の気配。
あわてて隠れた家が捕り方の妻の家で、刃物を隠されてしまい、やむなく二階から飛び降りると、下に押切の刃-新五郎、捕縛され獄門にかかる。

豊志賀の死

1793年、根津七軒町に住む富本の師匠豊志賀は、出入りの煙草屋新吉と年が離れているがいい仲になる。
実は豊志賀は宗悦の長女-1794年、弟子の若いお久との仲を邪推したせいか、豊志賀の顔に腫物。これがどんどん腫れてくる-看病に疲れた新吉が、戸外でお久と出くわす。
2人で鮨屋の2階に上がると、急にお久の顔が豊志賀のようになる-びっくりしてお久を置き去りにして勘蔵の家に戻ると、重病の豊志賀が来ている。
駕籠に乗せて戻そうとすると、七軒町の隣人がやって来て、豊志賀が死んだという報せ。駕籠にいるはずだと一笑に付して中をのぞくと無人-豊志賀は自害。新吉の妻を7人まで取り殺すという遺書を見つける。

お久殺し

1794年8月、豊志賀の墓参で出会った新吉とお久、その場でお久の実家の下総羽生村へ駆け落ち-日が暮れた鬼怒川を渡ると、そこは累ヶ淵。
お久、土手の草むらにあった鎌で足を怪我-介抱しながらお久を見ると豊志賀の顔。新吉、思わず鎌でお久を惨殺-それを目撃した土手の甚蔵と格闘となる。
落雷の隙に逃げる-逃げ込んだ家が甚蔵の留守宅-甚蔵、新吉から金を強請ろうとするが、新吉が文無しと知り落胆

迷いの駕籠

新吉、お久が埋葬された羽生村の法蔵寺へ墓参-そこで出会ったお累が江戸育ちの新吉に恋慕。
実はお累はお久の従姉妹で、父親は宗悦の死骸を捨てた三右衛門-甚蔵、お久殺しに使われた質屋三蔵の焼き印がある鎌をネタに、お累の兄の三蔵から20両強請る。その晩、お累、煮え湯で顔に大やけど-新吉をお累の婿にという縁談。
甚蔵、新吉には借金があると嘘をつき、手切れがわりに金をだまし取る-婚礼の晩、お累の顔の変わりように新吉は驚く。
豊志賀の因縁を感じて改心-お累妊娠/1795年、勘蔵が危篤との報せ。江戸へ向かう-勘蔵の遺言で、新吉が深見家の次男だと知る-下総への戻り道、駕籠で亀有へ向かうが、どうしても駕籠が小塚原へ向かってしまう-小塚原で兄の新五郎が現れ、ついには斬られる。
とそこで夢から覚める-駕籠から出ると、そこはやはり小塚原。獄門の札に新五郎の凶状が書かれ、豊志賀の妹のお園殺しの下手人だと知る

お累の死

月満ちてお累が産んだ子は、なんと獄門台の新五郎に生き写し-1796年、墓掃除する新吉は、名主惣右衛門の妾、お賤に会う。実はお賤は深見の妾であるお熊の娘-新吉、お累に嫌気がさし、お賤と密通-あきれた三蔵は30両の手切金で新吉一家と縁切り-金に困った新吉、蚊帳をお累の生爪ごと引きはがし、赤子には煮え湯をかけて殺す-その晩、お賤のところにお累の霊。戻るとお累は鎌で自害している-新吉、村の爪弾きになる

聖天山

お賤の頼みで新吉は名主の惣右衛門を扼殺-湯灌を手伝った甚蔵が殺人だと気づく-甚蔵、お賤に金の無心-お賤にたきつけられ、新吉、聖天山に金を埋めたと偽り、甚蔵と2人で金を掘りに行く。隙を見て甚蔵を崖から突き落とす-手負いの甚蔵が襲いかかり、これをお賤が鉄砲で射殺。

麹屋のお隅

惣右衛門の息子の惣次郎、水海道の麹屋で女中のお隅と馴染み-1798年、大生郷の天神前の宇治の里で、お隅に惚れた安田一角が惣次郎に因縁をつける-相撲取りの花車が剛力を出して安田一味を追い払う/1799年、旗本の倅、山倉富五郎が作荒らし-惣次郎のところに食客。
お隅を口説いたため、叱られる-富五郎、一角に取り入って、惣次郎を弘経寺の裏手で殺害。そこへ花車が通りかかる-花車、落ちていた脇差を証拠に富五郎を問いつめ、安田が犯人だと知る。
富五郎逃亡-お隅、わざと愛想付かし。麹屋で飯盛となる-その噂を聞いてお隅に惚れていた富五郎が泊まる。お隅、富五郎から安田の居場所を聞きだす-富五郎殺害に成功。しかし、安田に返り討ちになる。

明神山の仇討

1799年(1800年か)、惣吉と母、仇討ちに出発-母が腹痛のため塚崎の観音堂に休む。
惣吉が薬を買いに行く隙に、母が扼殺される-惣吉、藤心村の観音寺の小僧となる/1802年、松戸の小僧弁天で、馬方作蔵から三蔵のことを聞いた新吉は、待ち伏せて三蔵を殺し、金を奪う-塚崎の観音堂に休む-そこの尼こそ、お賤の母のお熊。惣吉の母を殺した犯人-お賤と惣吉から事情を聞く。
新吉とお賤が実は兄妹だと知る-新吉、お賤を鎌で殺害、自分は自害。お熊も鎌で自害-惣吉、還俗して、山賊となった安田が根城としている明神山へ-花車も加勢して怪力を発揮、ついに惣吉は兄の敵の安田一角を討つ。

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