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立川談志 西鶴一代記

      2014/01/22

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談志師匠の「ひとり会CD」に入っていた噺で、これも「地噺」ですね。
要するに、ストーリー制はあまり無く事柄のみで噺が進んで行くんですね。
「源平盛衰記」や「お血脈」などもその部類だそうです。

太宰治をして「天才」と言わしめた井原西鶴の一代記。
もっとも、西鶴その人は、一晩に2万4千首の句を詠んだというくらいで、「好色一代男」などの噂が入っているて言う事でもありません。
所々に師匠独特の毒舌をシャレを混ぜ込んでの一代記でした。

でも一晩に2万4千首てのも凄いですよね。
5~6秒に一首詠んだってこと。
喋る言葉全てが句になったってことです。
昔の文学者ていうか、戯作者は、今で言う文豪以上の才能を持った人だったのかもしれません。

もっとも、この「西鶴一代記」。
印象に残ったのが最後あった「死に一倍」の小咄でした。
どうってことはありません。
ただ、道楽息子の噺。

とにかく遊び好きの大店の息子がとうとう身上食いつぶして借金をしなけりゃならなくなった。
借金しようにも担保が無い。
昔は「死に一倍」て金貸しがあったそうです。
これは、金持道楽息子相手でしかできなかった特殊な金貸しだったそうです。
要するに、金持道楽息子にお金を貸して、その親が死んだ時には遺産が入るだろうからその時に貸した金を倍返しにするていう約束でお金を貸すんだそうです。
今で言う所の生命保険の逆バージョンですね。
貸す方も、その息子の親より先に死んだら貸した金を取りっぱぐれるから念入りに調査をする。
「元気そうだが、大丈夫なのか?」
「大丈夫、間違いなく近いうちに死にます。元気そうに見えても血圧高いから。具合が悪くなったら一発です…」
なんてことを言って千両て金を借りる。
で、息子は親父がいつ死ぬかって気にかけている。
ところがこう言う親父に限って元気で中々くたばらない。
ある日の事、この親父が卒中かなにかで倒れっちまった。
「しめた」とばかりにこの息子。
隠し持ってた毒を親父に飲まそうと口元に持って行くんですが、この親父も知ってか知らずか頑に口を開こうとしない。
では、口移して飲ませようと、この息子。
その毒を口に含んで水を飲んだら、そのまま毒まで呑み込んじまって自分が死んじまった…。

間抜けと言うか、因果応報と言うか…。
まぁ、現代では笑うに笑えない噺かもしれません。

*出典:http://ameblo.jp/koriyama-rakugo/entry-10819569351.html

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