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林家たい平 落語集-(牛ほめ・狸の札・寿限無・まわり猫・九日十日・味噌豆・穴子でからぬけ・転失気)

      2015/02/05

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①牛ほめ

とにかく頓珍漢な言動ばかりしている与太郎。万事が世間の皆様とズレているので、父親は頭を抱えている。
今度、兄貴の佐兵衛が家を新築したと聞き、これは与太の汚名を返上するチャンスだと考えた父親は、家の褒め方をトンマな倅に覚えさせようと決意した。
「良いか、こう言うんだ…」
【 結構な御普請でございます。普請は総体檜造りで、天井は薩摩の鶉木目。左右の壁は砂摺りで、畳は備後の五分縁でございますね。お床も結構、お軸も結構。庭は総体御影造りでございます 】
「あぁ、そうだ。台所の柱に節穴が空いているんだが、そいつを見つけたらこう言うんだ。きっとお小遣いをくれるよ?」
【 どうでしょうか、この穴の上に秋葉様のお札をお張りになっては。穴が隠れて火の用心になります 】
「フワー、お金がもらえるの? もっと何かない?」
「現金な奴だなぁ。…そうだ、伯父さんが大切に飼っている牛があるから、ついでにそいつを褒めたらどうだ?」
【 この牛は、『天角地眼一黒直頭耳小歯違』でございます 】
『天角地眼-』というのは、菅原道真公がご寵愛になっていた牛の特徴。牛に対する最高の褒め言葉だ。
「フーン…。そんな事でお金になるんだ。面白いね」
「練習してみろ」
「フニャ。結構な…ゴ…普請でございますね。普請は総体ヘノキ造りで、天井は薩摩芋に鶉豆。佐兵衛のカカァはおひきずり、畳は貧乏のボロボロで…」
まるでガタガタ。仕方がないので紙に書いて与太郎に渡し、伯父さんの所に送り出した。
伯父さんのところにやってきた与太郎は、父親との練習通りに挨拶をすませ…隠し持った紙を読みながらではあるが、何とか口上を言う事に成功。
水を飲みたいと言って台所へ行き、節穴を見つけて「この穴が気になるか?」。
「大丈夫、この節穴には秋葉様のお札をお張りなさい。穴が隠れて火の用心になる」
感心した伯父さんはお小遣いに一円くれた。
「わーい、予定通りだ。じゃあ、今度は牛に行くね?」
牛小屋で『天角地眼-』とやっていると、牛が目の前でフンをポタポタ…。
「悪いなぁ、与太郎。こいつは畜生だから、褒めた人の前でも遠慮なくフンをしやがる」
その言葉を聞いた与太郎は考えた。
「おじさん、その穴…気になる?」
「如何するんだ?」

②狸の札(たぬきのさつ)

山の中にたぬきの子供が住んでいました。わなにかかったのを、ある親切な男によって助けてもらいました。
「トン、トン」夜、戸を叩く音がしました。
「誰だい。遅いから、寝てるよ。明日でなおしな。」
「ドン、ドン」音が大きくなりました。
「誰だい。」
「たぬきです。今日山で助けてもらったたぬきです。」
「ああ、そうか。お前か。覚えている。」
床から出て戸を開けました。
「何だってこんな遅く来たんだい。」
「命を助けてもらって恩義を忘れるな、って親に言われたんです。」
「驚いたね。たぬきも義理固いんだね。ところで、何ができるんだい。」
「掃除、洗濯、料理、それに化けることもできます。」
男は、ふと考えが浮かびました。
「本当か。一万円札に化けられるか。」
「一万円札ですか。お安い御用です。」
たぬきはあっという間に一万円札に化けました。
「おう、うまいものだね。(手にとって)あったかいね。」
「できたてですから。」
「実を言うと、商人(あきんど)から金を借りて、ばくちに使っちゃったんだ。明日、金を取りに来るんだ。」
次の日、商人がやって来ました。入り口で挨拶しました。
「どうぞ、お入りください。お金を返しますよ。はいどうぞ。」
「これは、きれいな札だな。あったかいぞ。」
「勿論です。お大事に。」
「お大事に?」
「一人ごとです。気にしないで下さい。」
商人はお金を持って帰りました。しかし、すぐにたぬきは戻ってきました。
「だんな、あんなこと言ったらいけませんよ。疑ってましたよ。
あの男が金を持っているわけがない。陽にかざしてじっと眺めて、何回も触りました。
それから二つ、四つに折って、財布の中に入れました。背中が痛くて、息ができませんでした。
あげくの果て、おならが出ちゃいました。
臭いのなんのって、お札の底を破って逃げてきました。」

③寿限無

寿限無、寿限無 五劫の擦り切れ 海砂利水魚の 水行末 雲来末 風来末
食う寝る処に住む処 藪ら柑子の藪柑子 パイポパイポ パイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
長久命の長助

④まわり猫

・回りオチ
猫の子を貰ってきた。みんなで強いネコらしい名前を考えてくれ、と頼んだ。
だったら「トラ」が良いんじゃないか、猫らしい良い名前だ。
でも、竜虎と言って「リュウ」が強いぞ、いや龍より「クモ」の方が強いぞ龍は雲に乗ってくるから、いやいや雲より「カゼ」の方が強いぞ風で雲を飛ばしちゃうから。
風より「カベ」の方が強い、風を通さないから、いや壁より「ネズミ」の方が強い、穴を開けるから。
ネズミより「ネコ」の方が強い。
だったらこの猫「ネコ」と名前を付けよう。

⑤九日十日(ここのかとおか)

・トントンオチ
「丁稚さん、チョットお尋ねします。金比羅さんの縁日はいつですか」
「あれは5日か6日でしょう」。
「どうしてそんなデタラメを教えるんだ。縁日は9日、10日だ。教え直しておいで。」
「仕事が増えちゃった。そこ行く人!……さっきの人!……名前が分からないからなぁ~。さっきの5日6日の人ぉ~」
「なのか(7日)ようか(8日)」
「9日10日」

⑥味噌豆

・とんちオチ
定吉がみそ豆が煮えたかどうか見てみろ、と言われたので熱くてよく分からないと食べていた。
小僧はそこから離れられないので用事に出した。
ご主人も味見をすると止められなくなったが、小僧が帰ってきた時に示しが着かないので、何処か食べる適当な所がないかと考えた。
個室の便所で食べる事にした。
そこに帰ってきた小僧はご主人が居ない事を幸いにみそ豆をつまみ食い仕始めた。
でも食べている所を見つかると大変なので、何処か適当な所はないかと考えたら、便所が浮かんだ。
心浮き浮き便所に行くと、ご主人が居たので、思わず……
「お代わり持ってきました」

⑦穴子でからぬけ

与太郎が「なぞなぞを出す」と言うので、源兵衛が面白半分に挑戦する。

⑧転失気(てんしき)

体調のすぐれない寺の和尚が往診に訪れた医師から「てんしき」があるかないかを尋ねられる。
和尚は知ったかぶりをしてその場をとりつくろい、あとになって小僧を呼んで、「てんしき」とは何であるか、近所に調べに行かせる。
ところが誰しもが知ったかぶりをしたため、小僧ははっきりしたことを聞き出せず、結局医師宅を直接訪ねて、ようやく「てんしき(転失気)」とは屁のことであると知る。
小僧は、和尚に「てんしき」とは盃のことであると嘘を教えた。
医師がふたたび和尚を問診におとずれた際、自分が大事にしている盃を見てもらおうと小僧に「てんしき」を持ってくるように命じる……

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