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柳家喬太郎 喜劇駅前結社

   

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あらすじ

そば屋の親父が娘に小言を言う。
娘はそば屋としての腕もいいが、たらこざるそばといったパスタをまねたものを作るからだ。
また、お品書きのことをメニューと言うのも気に入らない。
娘はあきれて仕事を手伝わずに出て行ってしまう。
裏のアパートに住んでいる文学青年が遊びに来ており、親父のお気に入りで娘をもらってほしいというは、文学の先生が住んでいる逗子に引っ越すという。
思い通りにはいかないものだとため息をつく親父。
そこへ若いサラリーマンがやってくる。
今まで担当だった会社を後輩に引き継ぐということで、これから尋ねていく会社の部長はカワウソに似た顔で泣き落としをするので「泣いたカワウソ」とあだ名がついているという。
それを聞いたそば屋の親父は、いいことを聞いたといって、今日は店を閉めるから帰れと言って、客を追い返してしまう。
そこへ、娘が帰ってくる。
女房と妻を前にこれまで秘密にしてきたことを話すという。
三十何年前にブラジル移民がはやったことがあり、親父もそれに参加をした。
しかし、船が難破してなんとカンボジアに着いてしまう。
そこで、ポルポト派の現地の人に世話になり、そば作りの基礎を教えてもらったとのこと。
他の人も世話になった恩人。
また、その頃プノンペンで母親と会って一緒になったという。
だが、クーデターで恩人が殺されてしまう。
その犯人のコードネームが「泣いたカワウソ」だということだけがわかっていた。
どうやら日本に潜伏しているらしく、皆、日本へ帰り敵を討とうと、この駅前商店街で秘密結社を作って情報を交換していたという。
いま「泣いたカワウソ」がわかったから敵を討ちに行ってくるといって出て行く。
しかし、とんだ間違いであることがわかって、悔しがっているところへ、東公園の本部から本当のコードネームが「笑ったラッコ」であるという情報が入る。
そば屋の裏のアパートに住んで文学青年にばけているらしいと言うのだ。
皆、急いで引き返す。
その頃、そば屋では娘が仕事をする。
たらこざるそばはやめて、たらこを洗って裏ごしして、ざるそばのわさびの代わりに使ってみよう考える。
母親はたらこざるそばと代わらないと思うが、すでに裏ごししてしまったというので好きにさせることにする。
そこへ、親父が飛び込んでくる。

「あいつどうした?あいつ、あいつ、どこいった」
「何?何のこと」
「いたろ、ラッコ、ラッコ」
「話がみえないよ。何のこと?」
「わかんねえかな。ラッコ、ラッコ、ラッコ、あらったラッコ」
「洗ったたらこ?もう越しちゃったよ」
「越しちゃった?いけねえ、間に合わなかった」

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