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桂枝雀 不精の代参

      2014/06/13

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不精の代参(ぶしょうのだいさん)は上方落語の演目の一つ。
3代目桂米朝、2代目桂枝雀、2代目桂ざこばが得意とする。

あらすじ

不精な男が「能勢の妙見さんに月参りに行ってんねんやが、どうしても用があって行かれへん。
お前このごろよう遊んでるて聞いているんやてな。代わりに参ってくれへんか。」と頼まれる。
「断ンのじゃまくさいから行きまひょか。」ということで、賽銭、蝋燭代、弁当を用意してもらうが、懐に入れるのが不精なので、首に括りつけてもらう。

「何立ってんねんねん。」
「あんた、行けるようにしとくんなはれ。」
「どないするねん。」
「能勢の妙見はんとこ指してトーンと突いとくんなはれ。」
「何ちゅう不精な奴や。」と思い切り突かれて、そのまま男は能勢の妙見宮へ。

「お。題目の声聞こえてきたな。でも坂道でだんだん勢い弱なってきた。こら、止まってまうがな。足に力いれなあかん。あ、今度は止まらんようによってきた。こらあかん。」と参詣客に当たってしまう。

「もし、何しなはんねん。人に当たってきて。」
「えらいすんまへん。あんたに当たらんかったら、すんでのとこで賽銭箱に当たるとこやった。…で、頼みあんのやけど」
と、首にっくてある賽銭と蝋燭代あげますから代わりに拝んでくれという。
「何でんねん。」
「いやあ、代参にきたんやけど。」
「代参なら自分でしたらどないやねん。」
「邪魔くさい。ついでやさかい、あんた、拝んでくれ。」

代参の代参をしてもらった後、
「ほな、もと来た方へ向き変えて、トーンと突いておくんなはれ。」と頼むが、相手も怒って強く押してしまったから、
「うわ~。むちゃくちゃ突きよった。」と跳びあがりながら坂を下って行く。

「こら、大阪まで行くどころの話しやない。堺から和歌山、通り越して海はまってしまいよる。」
そのうち、はずみで首に括ってある弁当が前に回ってきて邪魔になってきた。

「こら、邪魔やなア。何とかならんもんやろか。」すると向こうの方から大きな口をあけた男が坂を上がってくる。
「あれ。大きな口あけて登ってきよったで。腹減ってんねんやろ。あいつに食わしたろ。お~い。下から口あけて登ってくるやつ~。」
「わしか~い。」
「腹減ってんねんやろ。わしの弁当やるから食べてくれ~。」
「そんなもん、食うのじゃまくさいわい。」
「なんや。わしと同じこと言うとるで。腹減ってんのとちがうかえ~。何で口あけてンねん。」

「笠の紐ゆるんでんので、顎でとめてんねん。」

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 - 桂枝雀(二代目) , ,

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