【落語チャンネル】ネット寄席

落語動画・音声まとめデータベース/世界に誇る日本の伝統芸能 落語ワールドをご堪能下さい

*

■柳家小さん(五代目) 一目上がり(ひとめあがり)

      2015/04/26

Sponsored Link

あらすじ

新年の挨拶に訪れた八つぁんは隠居の家にある掛け軸に目がいった。
「雪折れ笹」の絵に賛が付いていて”しなわるるだけは答えよ雪の竹”の意味を聞くと
「雪が積もって折れ曲がっていても春になれば元の笹になる。苦難があってもいつかはそれが取れるもので、我慢が肝心だという」。

Sponsored Link

掛け軸を見て感心し、思わず「音羽屋!」と褒めると、隠居にそんな褒め方をしてはいけない。
「結構な賛(三)ですね!」と言いなさい。そうすればお前に対する世間の見る目が変わり、八公と言われているのが八つぁんになり、八つぁんが八五郎殿になり、それが八五郎様と呼ばれるようになるからと諭される。

ガラッ八と呼ばれている大家さんのところへ行き、掛け軸を見せてもらい褒めようとした。
字だけで読めないので読んでもらうと”近江(きんこう)の鷺は見がたく、遠樹(えんじゅ)の烏見易し”大家は「『近くの雪の中のサギは目立たないが、遠くのカラスは目立つ』と言い、良いことは目立たないが、悪いことは直ぐ露見する」という。
この書から「結構な三ですね!」と褒めると「いいや、これは根岸の亀田望斎先生の詩(四)だ」。

八つぁんは、これは隠居の裏に住んでいる大家だから、サイコロの目と同じに三の裏が四なんだと思った。
次にお医者さんのところで褒めようと伺うと、「八五郎君ですか」と今までにない呼ばれ方をされてしまった。

掛け軸を見せてもらうと「仏は法を売り、祖師は仏を売り、末世の僧は祖師を売り、汝五尺(ごしゃく)の身体を売って、一切衆生の煩悩をやすむ。
柳は緑、花は紅(くれない)の色いろ香。池の面(おもて)に月は夜な夜な通えども水も濁さず影も止めず」だな。
「結構な四ですね!」と言うと今度は「これは一休禅師の悟(五)だ」という。

八つぁんは「何だ一目づつ上がってる。今度五と言ったら六と言われるから、はじめから六と言おう」。と先回りして言うことにした。
芳公のところで一本しかない掛け軸を出してきた。
「賑やかな絵だな。男の中に女が一人混じっているが、間違いはないだろうな。」
「バカ言うなよ」
「なんて書いてあるんだ」
「上から読んでも、下から読んでも同じめでたい文なのだ。”ながき夜のとをの眠りのみなめざめ波のり舟の音のよきかな”」
「結構な六だな」と言うと
「いいや、これは七福神の宝船だ」。

得意とする演者

2005年(平成17年)に死去した三笑亭夢楽が得意としていたネタである。
往年の名人では、わかりやすい落語に定評のあった3代目三遊亭金馬による名演があり、その鮮やかな舌さばきは、この噺の人気を高めたと評価される。
落とし噺としての落語の基本をじっくり表現した5代目柳家小さんの芸も定評があり、5代目古今亭志ん生や6代目春風亭柳橋といった大真打も手がけたネタである。

Sponsored Link

 - 柳家小さん(五代目) ,

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

柳家小さん(五代目) 粗忽の釘*

5代目柳家 小さん(やなぎや こさん、1915年〈大正4年〉1月2日 &#821 …

■柳家小さん(五代目)狸賽(たぬさい・たぬき)
柳家小さん(五代目) 万金丹*

●あらすじ 江戸を食い詰めた梅吉と初五郎の二人連れ。 道中で路銀が底をつき、水ば …

■柳家小さん(五代目) 湯屋番

道楽の末、勘当中の若だんな、出入りの大工・熊五郎宅の二階に居候の身。 お決まりで …

■柳家小さん(五代目) 長屋の花見(貧乏花見)

「貧乏花見は落語の演目。元々は上方落語の演目の一つである。江戸落語では「長屋の花 …

柳家小さん(五代目)紙入れ

貸本屋の新吉。出入り先のおかみさんから、今日は旦那の帰りがないから泊まりにおいで …

柳家小さん(五代目) 千早振る(ちはやふる)

『千早振る』(ちはやぶる / ちはやふる)は、古典落語の演目の一つ。 別題は『百 …

柳家小さん(五代目)花見小僧

あらすじ ある大店の一人娘、おせつは昨年から何度も見合いをしているが、何やかやと …

柳家小さん(五代目) 藪医者

はやらない藪医者先生。 あまりにも患者が来ないので考えたあげくに、奉公人の権助を …

柳家小さん(五代目) 提灯屋

提灯屋(ちょうちんや)は古典落語の演目の一つ。元々は上方落語の演目で、3代目三遊 …