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立川談志 小言幸兵衛

   

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あらすじ

小言幸兵衛(こごとこうべえ)は古典落語の演目の一つ。
原話は、正徳2年(1712年)に出版された笑話本・「新話笑眉」の一遍である『こまったあいさつ』。
元々は、『借家借り』という上方落語の演目。
主な演者に6代目三遊亭圓生や9代目桂文治、10代目柳家小三治などがある。

あらすじ

小言を言う事を生き甲斐にしている、麻布古川町、大家の田中幸兵衛さん、人よんで小言幸兵衛さんが住んでいた。
朝、長屋を一回りして、小言を言って来ないと気が済まなかった。
今朝も長屋を回って帰って来ると、お婆さんに小言を連発している。 猫にまで。

表店(おもてだな)の貸し店を借りたいと豆腐屋が入ってきた。口の利き方が悪いと言い、本筋に入っていかない。
豆腐は1升の豆から2升のオカラが出来るなんて、そんな理屈に合わない話があるか、まるで魔法使いだ。
その上、子供の出来ない女房を持っているくらいなら、出来そうな女房を世話するから、今の女房と別れてしまえ、と言う始末。
流石の豆腐屋さん、声を荒げ、のろけを言って帰っていった。

次の借家人は前の豆腐屋さんと違ってバカ丁寧な腰の低い人だった。幸兵衛さんも喜んでお茶や、羊羹を出して歓待した。
商売は仕立屋を営(糸な)んでいるという。息子は二十歳で腕も立ち、私に似ず器量もいい。
なのに、息子が独り者では店は貸せない、と風向きが変わってしまった。

「店は貸せない、心中が出るから。筋向こうの古着屋のお花さんは歳が十九、評判の器量良し、これはくっつくな。きっと。近所付き合いはするから、その内深い仲になっていくだろう。女性は受け身、その内お腹がふくれてくる。」

「あの~、まだ引っ越してきていないのですが。」
「腸満ではないぞ、出来てしまったのだから、向こうは一人娘、やってしまいな。」
「それは出来ません。家も一人息子です。それでは嫁にいただきましょう。」
「もらうことばっかり考えている、欲張りめ。そのように、両親が反対していれば生木を裂くようなもの。で、心中するな。」
「こうなると心中になるんですか~。ご苦労様です。でも、まだ引越して来ていないんですが……。」

「心中となると舞台が開くな。幕が開いて大家、俺だが出てきて長屋連中を連れて、『迷子や~~い』と探し歩くな。舞台が変わって洲崎堤。二人は心中の道行き。お花がお前の息子の名を呼ぶが名前はなんという。」

「出淵木太左衛門」
「でぶちもくたざえもん?流行らない名だな。仕方がない。『そこにいるのはお花じゃないか』、『そう言うお前は、もくたざえもんさん……』だらしなくて、いけね~や。」

本舞台にさしかかり、飛び込む時のお題目を唱えるのに
「お前の所の宗旨はなんだ。法華宗のお題目 ……『なんみょうほうれんげきょう、南無妙法蓮華経~』、これじゃ陽気で心中にならない。ここは心中だから『南無阿弥陀仏、チ~ン』となるから芝居になるのに……。お花のところは?真言宗、『おんあびらうんけんばさらだとばんおんあびらうんけんばさらだとばん~』。あ~ぁ、これでは心中にならない。」。

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