【落語チャンネル】 ネット寄席

落語動画・音声まとめデータベース/世界に誇る日本の伝統芸能 落語ワールドをご堪能下さい

*

■柳家小三治(十代目) 長者番付(うんつく酒)

      2014/02/13

Sponsored Link

あらすじ

江戸から遊山旅に出た二人連れ、村の茶店で飲んだ酒が、村を出ると酔いが醒める「村さめ」と飲むとすぐ醒める「じきさめ」。
弟分はこれをガブガブ飲んだもんで頭が痛いという。

近くに造り酒屋があるというので、酒を売ってもらいに行く。
酒屋のあるじに1升売ってくれと頼むが、だめ。2升、5升でも造り酒屋なのでそんな少量では売れないという。
いくらなら売るのかと聞くと、馬に一駄か、一車か、船に一艘なら売ると言われる。
これを聞いた兄貴分が頭にきて、この田舎者のどんつく野郎、うんつく野郎などと悪態を浴びせる。
怒って何を言っているのか分からない酒屋のあるじ、若い者に耳打ちし、部屋にかんぬきをかけさせ、回りをまきを持って取り囲ませる。

酒は売るから、「うんつく」「どんつく」の意味を教えろとせまる。
困った兄貴分は、あるじの後ろの長者番付を見て、口からでまかせの話をはじめる。
「うんつく」は運がつく、「どんつく」もどんどん運がつくということだと言うが、あるじは半信半疑だ。
そこで、長者番付の西の大関、鴻池善右衛門に運がついて、「澄み酒」を作ったいきさつ、東の大関、三井八郎衛門が旅先で運がつき商売を始め、ついには江戸に出て越後屋の暖簾をあげた話をする。

すると、酒屋のあるじはすっかり感心、納得して無礼を詫び、二人にいくらでも飲んでくれと酒を振舞う。
そして、造り酒屋へ入ったなら、「江戸の新川の者でございますが、利き酒をさせてもらいたい。」と言えば、ただで、いくらでもいい酒を飲ませてもらえると教える。
今日は泊まっていけと言うのを断り、帰り際にあるじの女房は「女うんつく」、せがれは「子うんつく」などとたたみかけると、あるじはすっかり喜ぶ。

店を出ると、弟分が兄貴はよく、鴻池だの三井の先祖のいわれを知っているなあと言う。
兄貴分は、さっきの話は口からでまかせのでたらめだという。
弟分は江戸では、馬鹿とかまぬけの意味のことばの、「うんつく」「どんつく」をよくこじつけて話しを作ったものだと感心したり、田舎者は甘いものだなどと笑う。
すると、後から酒屋のあるじが追ってくる。
弟分は、あるじがだまされたことに気がついて追ってきたのではと心配する。

「おおい、江戸の方」

「何だい、うんつく」

「おめえさまがたも早く江戸さへ帰って、一生懸命はたらいて、いいなうんつくになんなせいよ。」

「なに言ってやがんで、俺たちゃあ、うんつくなんざでえ嫌えだ。」

「なに、でえ嫌え、ああ生まれついての貧乏性か。」

Sponsored Link

 - 柳家小三治(十代目) ,

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

  関連記事

柳家小三治(十代目)kosanji
■柳家小三治(十代目) 出来心(花色木綿)

『出来心』(できごころ)は古典落語の演目の一つ。別名『花色木綿』、泥棒噺の一席に …

柳家小三治(十代目)kosanji
柳家小三治(十代目)二人旅(ににんたび)

あらすじ 春先、お伊勢詣りに出かけた二人。 一人が遅れがち、聴くと、疲れて腹が減 …

柳家小三治(十代目)kosanji
■柳家小三治(十代目)金明竹(きんめいちく)

あらすじ 店番をしていた小僧が知らない人に傘を貸したので主が注意をする。 貸し傘 …

柳家小三治(十代目)kosanji
柳家小三治(十代目) 不動坊火焔

もとは上方落語で三代目柳家小さんが東京落語に移植した作品。 「不動坊火焔」という …

柳家小三治(十代目)kosanji
柳家小三治(十代目) 道具屋*

あらすじ 神田三河町の大家・杢兵衛の甥の与太郎。 三十六にもなるが頭は少し鯉のぼ …

柳家小三治(十代目)kosanji
■柳家小三治(十代目) 船徳(舟徳)
柳家小三治(十代目)kosanji
■柳家小三治(十代目) 死神
柳家小三治(十代目)kosanji
柳家小三治(十代目)高砂や

かつては8代目春風亭柳枝や、6代目春風亭柳橋などが演じ、現在は10代目柳家小三治 …

柳家小三治(十代目)kosanji
柳家小三治(十代目) 時そば(時蕎麦)

あらすじ 江戸時代の時刻は、一時とか五時とか言わずに、四つとか六つなどと呼んでい …

柳家小三治(十代目)kosanji
柳家小三治(十代目) 提灯屋

提灯屋(ちょうちんや)は古典落語の演目の一つ。元々は上方落語の演目で、3代目三遊 …