■桂文枝(六代目) ゴルフ夜明け前(桂三枝)
2014/06/09
1982年11月作品
あらすじ
坂本竜馬が西郷隆盛と歓談している。
西郷隆盛は、ふと、坂本竜馬が棒切れを持っているのに気付く。
それは何かと聞くと、坂本竜馬は「これはゴルフのクラブというものだ」という。
イギリスの貿易商グラバーから聞いたところ、イギリスで流行っているゴルフというスポーツを教えてもらったのだ。
今度、新撰組の近藤勇をゴルフに誘うのだと坂本竜馬が言うと、西郷隆盛はそれが長州の人間に知られたら大変だからやめろというが、坂本竜馬は心配ないという。
一方、新撰組でも誘いに応じた近藤勇に、土方歳三が怪しいから坂本竜馬に会うのはやめた方がいいという。
普通、密会は深夜と決まっているのに、朝早くに会おうというのはおかしい。
また、身なりは軽装でという指定も怪しい。近藤勇は沖田総司を連れて行くつもりでいるが、せめて沖田でなく自分を連れて行けという土方歳三だが、近藤勇は自分の決めたとおり沖田総司を連れて行くことにする。
近藤勇と沖田総司は指定された場所に行くと、坂本竜馬と中岡慎太郎がいて、一行はそこから馬で移動して原っぱにきた。
坂本竜馬はここでゴルフをしようと、新撰組の二人にルールを説明する。
面子にこだわる近藤勇がとんちんかんなことをしたりしながらも、皆で楽しい時間を過ごす。
ゴルフをしてからしばらく後、沖田総司が近藤勇に話をしにくる。
実は、ゴルフをしてからというもの、夜はあの楽しさが思い出されて興奮して眠れないし、旗を見ればクラブを振りたくなるという。
もっと剣の道に集中しろ、ゴルフのことは口に出すなという近藤勇だが、沖田総司が部屋を出た後、こっそりゴルフの練習をしているのだった。
すると、そこに坂本竜馬が暗殺されたとの情報が入る。
それを聞いて、もうゴルフができないと残念がる近藤勇であった。
そして、新撰組も鳥羽・伏見の戦いに敗れて逃げる羽目に陥る。
逃げている最中に新撰組の面々が通りかかったのが、竜馬とゴルフをしたゴルフ場。
おそらく京にまた来ることはないから、最後の思い出を作ろうと、近藤勇はそこでゴルフの真似事をする。
沖田総司は、敵が迫っているのでそんなことより早く逃げようというが、近藤勇は坂本竜馬へのお別れにゴルフの真似事をやり通すと言い張る。
そうこうしているうちに敵の大砲が落ちてきて、沖田総司が大丈夫ですかと近藤勇に聞くと、
近藤勇 「敵の大砲はOBでだいぶ外れているから大丈夫だ」
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