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■三遊亭圓窓(六代目) 十徳

      2014/03/22

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あらすじ

八つぁんが仲間と床屋で油を売っていると、その前を変わった着物を着て隠居が通って行った。みんなはそれが何だか解らなかったが、八つぁんは分かっていると言ってしまい、恥をかきそうになったので隠居の所に聞きに来た。
あれが何てぇものか教えて欲しいというと、
「茶人や俳人が良く着るという、『十徳』だ」と教えて貰った。で、そのいわれを聞くと「それは知らないよ」と、つれない返事。
無理無理に聞くと、困った中から
「わしがこれを着て立ち上がると、スソにひだがあるだろ、だから衣の如く。座るとスソが広がるだろう、で、羽織の如くだ。合わせて如く如くで十徳だ」
「え、何でごとごとで、十徳なんです?」。「立つと衣の如く(五徳)、座ると羽織の如く(五徳)だ」
「両手を出して数えるんですか」と、教わった。

他にも話があって、”両国橋”の言われも、武蔵国と下総国の両国を繋いだから、両国橋だ。と説明を受けた。同じように”一石橋”も、最初は一石橋と言わず”八つ見橋”と言った。その訳は橋が多いところだったので、八つの橋が見えたところから、その様に言われた。では、それがなぜ一石橋になったのか、と訪ねると、
「ある時大雨が降って橋が流されてしまった。それでは不便であろうからと、橋の北、金吹町にお金・後藤、南の呉服町に呉服・後藤の両家の援助で架橋された。そこで後藤(五斗)と後藤(五斗)で合わせて一石。一石橋と名づけられた」
それはいい話を聞いたと、床屋にとって返した。

みんなの前で知識をひけらかして「あれは十徳だと胸を張った。で、そのいわれを聞いてくれ」
「やだよ」
「頼むから聞いてくれ」と言う訳で話し出す。
「まず、両国橋のいわれは知っているか」
「そんなの子供でも知っているよ」。「では一石橋のいわれは知っているか」
「そんなの二軒の後藤さんが架けたので一石橋だ。違うか」
「う~~」。
「それでは十徳のいわれだ。立ち上がると、衣のようだ。座ると羽織のようだ。ようだとようだで『や~だ』。あれれ、足りなくなってしまった。まてまて、立つと衣みたい。座ると羽織みたい。みたいみたいで『六たい』」
「むたいで、眠たいのかい」。「いやいや、待て待て、何処かでおっこどしてきたのかな~。立ち上がると、衣ににている。座ると羽織ににている。にてるにてるで、『よってる』 ?」
「なんだいそりゃ~」
「待ってくれよ。数が段々減ってきちゃった」。
「立ち上がると、衣のとおり。座ると羽織のとおりだ。とおり、とおりで『二十とおり』??」
「お前の言っている事はもう、みんな分かっているよ」
「増え過ぎちゃった」
「もうよせよ」
「そんな事言わないで、今度は少なくするから。立ち上がると、衣に一致。座ると羽織に一致だ。一致いっちで『わぁ~~』これは!?」
「みろ!にっちもさっちも、行かなくなった」。

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