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■柳家三三 橋場の雪(夢の瀬川)

      2015/02/10

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『橋場の雪(夢の瀬川)』の一部だったものが、独立して一つの噺となったものに、『夢の酒』がある。別題『夢の悋気』。

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あらすじ

商家の奥の離れに若旦那がいます。こっそりと幇間の一八が忍んで来て、今日は瀬川花魁と会う約束だったじゃあないか、向島の料亭植半で瀬川が待っている、と言ます。
瀬川は、吉原で全盛の花魁。
女房のお花に内緒で抜け出した若旦那、瀬川の片えくぼのことなど考えている内に、吾妻橋を渡りそこね、通り過ぎて、橋場の渡しの所まで来てしまいました。

ちょうどその時、渡し舟が出たばかりで、土手の上の吹きざらし、寒いと思ったら、雪が降り出し、あたり一面真っ白。
なのに自分だけ雪がかからないので、ふと見ると傘を差しかけてくれていたのが、お湯の帰りだという女中連れの三十に手がとどきそうな、い~い女。
三年前に亡くなったその亭主に、若旦那がよく似ている、近くなのでお茶でも差し上げたい、と言う。

丁度そこへ、渡し舟が戻って来てしまい、淡い浮気心もこれまで。向島の料亭では、花魁はつい今しがた廓に戻ったという。
なんだ、と帰ろうとすると、渡し舟はあるが船頭がいません。
そこへ小僧の定吉が傘と足駄を持って迎えに来て、対岸の二階で先ほどの女が手招きしているのを目敏く見つけます。
定吉は親父が深川の船頭だったから、渡し舟ぐらい漕げるという。若旦那は船を漕いではいけません。
石垣の間に蝙蝠傘を挟んだり船を三べん回すことになるから、いけないという。
定吉に駄賃を一円、漕ぎ返すのにもう一円やって、女の家へ寄る事にします。

「一献召し上がって」
「じゃあ一杯だけ」。
差しつ差されつやっているうちに、外の雪は激しくなった。
頭が痛くなって、次の間にとってあった布団に横になった。

長襦袢になった女が、布団の隅の方にだけと入ってきた……
「あなたァ~」
「あなた、あなた」と女房のお花に起されると、離れの炬燵の中で、夢を見ていた。

夢の話をしないばっかりに奉行所に行ったり、天狗に縛られるのもイヤだから、話すと……
話を聞いて女房は泣き、若旦那は笑い、それを聞いた親父は怒る始末。
さっき駄賃を二円やったじゃあないかと言われて、釈然とせずに若旦那の肩を叩いていた定吉が、居眠りを始めます。

やきもち焼きのお花は、親父を呼びに行き
「若旦那が橋場に出かける何よりの証拠」
と襖を開けると、若旦那は炬燵で居眠り。
それを見た親父「息子は何処にも行かず、部屋にいるじゃないか」

「いいえ、定吉がまた舟を漕いでおります」。

プロフィール

柳家 三三(やなぎや さんざ、1974年(昭和49年)7月4日 – )は、神奈川県小田原市出身の落語家。
落語協会所属。本名は蛭田 健司(ひるた けんじ)。
神奈川県立小田原高等学校卒業。古典落語を得意とする。出囃子は『京鹿子娘道成寺』。愛称はミミちゃん。
「三三」の名はめずらしいが、古くは「さん三」と名乗った芸人がいた。

人物・略歴

小学校1年生の時に、初めてテレビで落語(廓噺)を見て強い興味を覚える。
中学生になって東京の寄席に通うようになる。
勉強が大嫌いで、どうしたら勉強しなくて済むか学校に行かなくて済むかを考えて落語家を志す。

入門に関しては、「フィーリング(後光)」を感じて中学2年の時に10代目柳家小三治に頼みに行って一度「高校ぐらいでなくちゃ」と断られ、高校卒業後の1993年(平成5年)3月に再度小三治の門を叩き入門を許される。
同年5月に楽屋入りし、前座となった(前座名は「柳家小多け」)。
初高座は同年10月、新宿末広亭において『道灌』を演じた。
二つ目昇進は1996年(平成8年)で、名を「柳家三三」に改めた。

平均して1日1席以上、7席やったこともあり、2005年(平成17年)は430高座こなした。
また師匠小三治によると落研など天狗連での経験が一切なく、小三治による純粋培養ともいわれている。

2006年(平成18年)1月に四派の若手同士で『平成噺し座』を旗揚げするが、同年真打に昇進したため、3月をもって卒業生第1号となった。
2007年(平成19年)公開の青春映画「しゃべれどもしゃべれども」(平山秀幸監督、佐藤多佳子原作)にて落語家役で主演した国分太一(TOKIO)に稽古をつけている。
稽古を付けたネタは『火焔太鼓』『まんじゅうこわい』。
弟子に柳家小かじがいる。

最近は、上方噺家の桂吉弥との二人会を行なっている。
2013年(平成25年)には柳家喬太郎との二人会を1月20日に、柳家喬太郎・桃月庵白酒との三人会を6月2日に行った。
3日後の6月5日、東京お台場のライブハウス”Zepp DiverCity”で開催された初の落語会に喬太郎・白酒とともに出演している。

略歴

1993年3月:10代目小三治に入門。
1993年5月:楽屋入り「小多け」を名乗る。
1996年5月:二つ目昇進し、「三三」と改名
1999年:第9回北とぴあ若手落語競演会「大賞」受賞
2002年:平成13年度にっかん飛切落語会若手落語家「努力賞」受賞
2003年:平成14年度にっかん飛切落語会若手落語家「奨励賞」受賞
2004年:平成15年度にっかん飛切落語会若手落語家「大賞」受賞
2005年:平成16年度花形演芸大賞[銀賞]受賞、平成16年度にっかん飛切落語会 若手落語家「奨励賞」受賞
2006年:3月真打昇進、平成17年度にっかん飛切落語会 若手落語家「奨励賞」受賞、第11回 林家彦六賞受賞
2007年:平成19年度(第62回)文化庁芸術祭大衆芸能部門「新人賞」受賞
2008年:平成19年度「彩の国落語大賞」受賞
2009年 : 平成20年度「花形演芸大賞・金賞」受賞、第58回 神奈川文化賞未来賞<芸能>部門 受賞
2010年:平成21年度「花形演芸大賞」大賞受賞、毎日放送『情熱大陸』に出演
NHK教育テレビ『おかあさんといっしょ』(アニメ「パンツぱんくろう」せんたこはっちゃん役)

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