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柳家三三 夢金

      2014/06/14

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冬の寒い日のことです。いわくありげな浪人と、いいところのお嬢様が、品川まで行ってくれと船に乗り込んできました。
しばらく行くと、浪人が船頭に耳打ちします。
「あの女は、呉服問屋の娘で、さきほど確かめたら、懐に百両もの大金を持っているようだ。どうだ、幸い人も見ていない。船の上で、ばっさり切って、川に沈めて、金を山分けというのは」

とんでもない男です。船頭は、びっくりしつつも、もともと欲深い男です。浪人の話を承諾します。
「ただし」と船頭は言います。「船が血で汚れるのは嫌だ。途中に中洲があるから、そこでやりましょう」
船は船頭と浪人、それに何も知らない呉服屋の娘を乗せて、静かに雪が舞う中、進んでいきます。

しばらく行くと、船頭が言ったとおり、中洲が見つかります。浪人は、中洲に飛び移ります。すると、船頭は船を中洲からすーっと離します。
「おい、船頭、どういうつもりだ」
「なに言ってやがんで。お前みたいな悪党は、どうせお嬢さんを殺した後で、俺っちも殺すつもりだったんだろ。そうはいくか。もうじき潮が満ちてくる。泳ぐなり沈むなり勝手にしやがれってんだい」
呉服屋の方では、娘が無事に帰ってきたことで、大喜び。船頭に謝礼を渡したいと言います。
船頭は、口ではいらないと言いつつも、やっぱりお金が欲しい。そうこうするうちに、お金の入った袋がびりっと破れて、中から百両もの大金が。
やったと思った途端に、股間の痛みで、目が覚めてしまいます。

何が痛いって、おもわず両方の急所を握りしめていたという、強欲は無欲に似たりというお話。

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