立川談春 鮫講釈(五目講釈)
2014/04/05
渡し船がサメに囲まれて進めなくなる。
そのままではみんな死んでしまうから、生け贄が必要だ。
生け贄を誰にするかは、サメのほうで既に「コイツがいい」と見込んでいるらしい。
それで選ばれた乗客、これが講釈師だった。
「この世の名残りに講釈をやらせてくれ。」と言って講釈をはじめる。
さて、はじまった講釈、その内容は赤穂義士銘々伝から弁慶と、いろんな講釈が混じり合っていて滅茶苦茶な代物だ。
それを聞いていた他の乗客がこう言う、
「こうやって、最初に覚えた講釈からやって、今までの人生を振り返ってるんじゃねぇか。今、奴さんの頭には今までの人生が走馬燈のように駆け巡っているところだよ。
一流の芸人だねぇ。」
講釈師が夢中で講釈を続けているとやがて、サメはスーッと遠ざかり、乗客はみんな助かった…
キーワード
五目講釈/鮫講釈/兵庫船/兵庫舟/伊勢詣り/桑名の鮫/ふかのみ入れ/桑名舟/桑名船/二人旅
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