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桂米朝(三代目) 犬の目

      2014/06/09

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犬の目(いぬのめ)は古典落語の演目の一つ。原話は、安永2年(1773年)に出版された笑話本・「聞上手」の一遍である『眼玉』。主な演者には、4代目橘家圓蔵や5代目三升家小勝、そして、非常に珍しい林家三平などがいる。上方落語では橘ノ圓都が断片的に記憶していたのを3代目桂米朝が仕立て直した。

あらすじ

目がうずいて痛いと言うので、寅さんに診てもらった。寅さんだから「トラホーム」だと言う。寅さんが言うんだから、まんざら違ってもいないだろうと思う。その上「この目は雨が降っている」、「どうして?」、「目が曇っている」。
それだったら俺が診てやる「曇ってはいない。日和(ひより)だ。星が出ている」。

彼(池田)さんに紹介された目医者に行くと、丁重に診察室に通された。
「良くこれまで我慢をしていましたな。これはヒドい」、助手に器具の用意をさせて「この器を目の下に置いて・・・」
「洗うのですね」
「違う。目をくり抜くのじゃ。大丈夫たこ焼きの要領だから。ホラ取れた。この汚い目を見てみなさい」
「先生、目がないので見えません」
「目玉の方が君を見ている。(助手に向かって)これを薬に漬けなさい」
「先生、目を抜かれると、この辺が寂しく感じますな」
「そんな事は無いよ。目抜きの場所だから賑やかだろ。薬に漬けてある目玉をよこしなさい。綺麗になったな。それでは入れてあげよう」
どうしても元には入らない。
「薬に漬けすぎてふやけて大きくなりすぎたんだ。日陰に干しておけば大丈夫」。

助手が目を離したスキに、大事な目玉がなくなってしまった。
「いつも言っているだろう、木戸を開けておくから犬が入ってきて、食べてしまったんだ。困ったな。・・・大丈夫だ。この犬をしっかり押さえておけよ」
そのスキに犬の目玉をもらってしまった。丁度良いサイズであった。犬が可愛そうです。
「犬の腹に目玉が入ったから、春になったら芽(目)を出すだろう。5月になればメーデーと言って目が出るよ」
犬の目を男に入れるとピッタリ、しかし何も見えない
「どれどれ、目が裏返しだ」
入れ直すとハッキリと見えた。お礼で頭を下げると目が落ちるから、今晩も上を向いて寝なさいと注意された。明後日に来なさい。経過を見たいから・・・。

「先生アリガトウございました。今まで以上に遠目がよく見えます。そして、今までより良くなりました。しかも、夜も昼間のようによく見えます」。
「何か変わったことでもありますか」
「寝付きがもともと悪いのですが、目をつむるとスッと寝られるんです。でも、何か音がするとパッと目が開くんです」
「用心が良いから、良かったな」
「でも一つ困ったことがあります」
「それは何だ?」

「電柱を見ると小便がしたくなるのです」。

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 - 桂米朝(三代目)

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