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林家彦六(八代目 林家正蔵) めだか

      2017/09/20

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高知の須崎の港、廻船問屋の大黒屋満七は大変人がよく仏の満さん呼ばれていた。子供がないので養子をもらい新次郎と名付けた。
ある時、柿の木から落ちた満七は膀胱を患い三年間煩った。回復後、今度は女房が煩い死んでしまう。
美貌な後妻をもらい、後妻に勧められ高知で宿屋をすることにして本家へ相談したところ叱られたが、家屋敷を二千円で売って高知へ移った。
まもなく、後妻の夫が現れ、連れて帰ってしまったので、新次郎と二人だけになった。
宿屋を何とか処分し、残った二銭を持って、須崎へ帰ることにする。帰りがけ洋品店でカンカン帽を売っており新次郎がどうしても欲しいと聞かないので買ってやる。
高知を離れ高岡の町で昼になった。
茶店でいなり寿司を食べうとうととする。目が醒めると新次郎がいない。前を流れる小川でかったばかりの帽子でめだかをすくっている。須崎の本家を訪ねると新次郎のことを愚弄され追い出されてしまう。親子は泥がにを採って生計を立てていた。
体の弱い満七親子が松の根元に寄っかかっていると、昔の将棋友達で駄賃屋の熊吉が助けてくれる。
体の具合も良くなり、茶店で一生懸命に働き、茶店の傍らに小屋を建てた。新次郎は米村という薬局で住み込みで働く。
近くの村に森下と言う先生がいて、新次郎に医者になるように勧められ、父親を残し東京へ行く。
十年後、森下から医者がいないので帰ってくるように頼まれる。故郷の父親は大喜び。茶店には女性がおり、不幸な生き方をし遍路で立ち寄って一緒になったとのこと。
新次郎も女房をもらい両親を引き取り、家の中も円満。大正4年ご大典があり国を挙げての祭があり高知の町も祝いにさざめく。
父親を誘い高知へ見物に行く。途中、高岡の町で降りて、親子二人は麦わら帽子でめだかをすくったことを思い出す。
「もう高知へ行かんでもいいような気がする。帰ろうやないか」
「はい」
いつか、花火が盛んに打ち上げられております。
この善良な親子を祝福するかのように…

[芝居噺]

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