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■春風亭昇太 へっつい盗人

      2014/02/01

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あらすじ
友人の引越し祝い二人の男が相談するが。
「どんなもん祝うたらよろしやろ。」
「すぐ使えるものやな。」
「どうでっしゃろ。カンナ屑」
「おい。おい。おい。おい。何言うてんねん。そんなもん火事の元じゃ。・・・・せやないがな、今はいらんけど、あとで、あああってよかったと喜ばれるやつ。」
「ほたら棺桶は。」
「これ、棺桶送るて、そらなんでやねん。」
「あそこ、寝たきりの年寄りおるさかい。今いらんけど、後であってよかったて喜ばれます。」
「アホか!このガキ・・・ホンマ、どう言うたらわかるねん。もろてびっくりするやつや。」
「ダイナマイト!」
「家ふっ飛ぶがな。」
・・・そんな調子で話がまとまらない。

ようよう、へっつい(竈)を祝うことに決まるが二人とも金がない。仕方なしに深夜道具屋に忍び込んで盗んでしまうこととなる。 しかし、アホの方は良心がとがめるのか。
「もし道具屋のオヤジに見つかったらどうしよ。」と不安がる。
相方は「どうもあるかい。覚悟決めておっさんとこ行ったらええがな。」と言い放つ。
「あんたンとこのおっさんてどこですか。」
「さあ。このまえまで天満の堀川にいたはったんやが。方角悪いからいうて堺に宿替えしたんじゃ。」
「どんな家でっか。」
「レンガの洋館でな。高い塀あるねん。」
「ウワア、大きな家でんなあ。何か呉れますか。」
「呉れるとも。時計呉れよんで。」
「そら、ええなあ。やはり金時計でっか。」
「アホ、無期徒刑じゃ。」
「・・・ムキトケイ・・・そ、それ監獄とちゃいますんか。」とやっと気づく。
「そうじゃ。」
「いやあ・・・わて監獄嫌いですねんがな。」
「誰かて嫌いじゃ。ま、そんだけの覚悟で行けいうこっちゃ。ホタラ晩に来いよ。」

だが一人はどうも間が抜けていて、盗人の開店祝いだからと称して家主の家からモーニングを盗んで着てくるような男、案の定、失敗の連続で道具屋の店先で小便するわ。竹の垣どけようとして大きな物音を立てるわ、へっつい持ちあげて縄をかけようとするが、相棒の足の上に竈を落として大騒ぎ。・・・・
とうとう一人は我慢できずに怒り出す。
「鈍やな。おのれは!ぼけっ!かすっ!あほんだら!しっかりせいっ!」
「ポンポン言うな!ポンポン!そら、俺はアホや!そやけどこんなアホ連れてへっつい盗みにくるお前もアホじゃ! お前と俺とどっちがアホか。ここの親父起こして聞いてみよ!」
「そんなアホなことできるかい。」と喧嘩になる。

後半部
この噺には続きがあり、翌朝竈を盗まれた道具屋の主人が二人の家に押しかけ、さんざん油をしぼったあと二人の服を身ぐるみ剥いでしまう。二人は「これもへっついさんなぶったたたりやろ。」でサゲとなる。昔へっついを粗末に扱うと祟りがあるという俗信があり、それにちなんでいるが、現在は全く通じず、現在は 上記の件で「おなじみのへっつい盗人でございます。」で打ち切っている。
この短縮バージョンは、初代桂春團治がレコード吹き込みの際、時間の都合でカットしてしまったのが始まりである。一人の落語家によって噺が打ち切られる形で残るのは、同じ初代春團治の「いかけ屋」「鰒のし」、初代三遊亭圓遊による「野ざらし」「品川心中」「宮戸川」などがある。いずれも時間の都合や笑いが少なくなる、筋の運びに無理があるなどの理由で打ち切られている。

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