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初代 柳家権太楼 猫と金魚

   

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※前半 初代柳家権太楼解説 トンカツ
猫と金魚は、16′13″~

初代柳家権太楼の代表作と云われる噺
芸術家・高見沢路直(のちの漫画家・田河水泡)が「高沢路亭」のペンネームで書き上げた。
高沢は収入のために創作落語を大日本雄辯會講談社の雑誌『面白倶楽部』に売り込み、同誌で連載。世界初の専業落語作家となっていた。
同作は読み物として書かれ、実演を前提としていなかった。
しかし初代柳家権太楼がこれを高く評価し、高沢に高座での実演を了承してほしい旨の手紙を送った。高沢は快諾した。
以降、権太楼はこれを持ちネタとするだけに留まらず、この演目を「初代柳家権太楼の自作」と公表していた(後者の件については、高沢の了承を取っていない)。
初代権太楼の死後かなり経って、放送局が、この演目の本当の作者が田河水泡であることを突き止め、著作権料を支払うために田河に連絡をとった。
田河は放送局に対し、著作権料は全額、権太楼の遺族(再婚相手と遺児)に廻してもらって、権太楼の霊へのはなむけとしてほしい、と伝えた。

あらすじ

登場人物は「主人」、「番頭」、近所に住む鳶頭(かしら)の「トラさん」の3人。
前提として、猫はねずみの天敵で、虎は猫より強い、というイメージを、聞き手は了解している必要がある。

主人と番頭
主人「番頭さんや、金魚鉢に入っている金魚、無くなってるんだけど、どうしたい?」
番頭「私ゃ食べませんよ」
「お前が金魚を食べたと誰がいったんだ」と主人は小言をいう。
主人によれば、金魚をとって食べるのは隣の猫に違いなく、猫が悪さをしないように金魚鉢を高いところに置いてほしい、と番頭に頼む。
番頭は「高いっていうと、銭湯の煙突の上とかですか?」とボケる。
主人は「バカなこと言うんじゃない、自宅の風呂場(湯殿)の棚の上に金魚鉢を置けばいいんだ」と命ずる。
番頭は、何を考えたか金魚をすべて金魚鉢から外に出し、金魚鉢だけを棚の上に置く。
主人は「おいおい、なぜ金魚を水から出すのだ、私ゃ金魚の干物を見たいんじゃないんだよ」と諭す。
番頭は金魚を金魚鉢の中に入れた。するとさっそく猫が現れて金魚鉢に接近し、金魚をつかもうとしはじめる。
番頭はこの状況をゆっくりとした、慇懃な口調で主人に知らせる。主人は番頭に猫を追い出すように命じるが、番頭は「自分の生まれ年がねずみ年なので、猫は苦手で、闘えません」という。

主人とトラさん

主人は当てにならない番頭を置いておいて、鳶頭のトラさんを呼びに行った。虎だから猫より強いだろうという期待があったためだ。
トラさんはやたら威勢のいいおあにいさんで「世の中に怖いものなどない」と豪語する。
主人は風呂場の金魚鉢の猫を追い出すよう命ずる。
トラさんは風呂場で猫と争った挙句、悲鳴を上げた。主人が風呂場に駆けつけると、棚は破壊され、金魚鉢は真っ逆さまにひっくり返り、トラさんは金魚鉢の水を頭からかぶって気絶している。主人がたたき起こすと、トラさん曰く「猫に襲われて、心臓をかじられた。
これは私の心臓のかけらです」と手の中に入っていたものを主人に見せる。
びっくりした主人は、トラさんの手の中にあるものを見て二度びっくりした。
「トラさん、それ金魚じゃないか、そんなに握ったら死んでしまうよ。どうしたいトラさん、早く猫を捕まえておくれ」と改めて主人は頼む。
今度はトラさんは「猫は怖いから嫌です」と打って変わって弱気である。
主人「猫が怖いって、おまいさんトラさんじゃないか」
トラさん「名前はトラですが、いまはこのとおり『濡れねずみ』になりました」

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