柳家金語楼/落語家の兵隊
2019/12/18
あらすじ
軍隊に入ったが噺家だというのであっちの連隊、こっちの連隊からお座敷が掛かる。
靴を磨くのが夜になってからということもしばしば。
黙って磨いていると口がムズムズするので歌いながらやろうということで、
「♪チャチャーンチャン(前奏) 下士官の側行きゃ面倒(メンコ)くさい
伍長勤務は生意気で 粋な上等兵にゃ金がない
可愛い新兵さんにゃ暇がない ナッチョラン ナッチョラン」
この歌を聞きつけた上官に「何をしている」とどなられたからたまらない。
靴を磨いていたと言いたいのに舌がもつれて「くつくつくつ……」笑っているのかと叱られ、名を尋ねられて、
「私でありまーす」
「自分でありまーす」
と答えて怒らせてしまった。
ナッチョランを歌わされ、官姓名を名乗るように命じられる。
「陸軍歩兵二等卒、山下敬太郎」
これが「山下ケッタロー」と聞こえる。
上官は「モトーィ(元へ)」と声を掛けてやり直し。
「陸軍歩兵上等兵」「お前は二等卒だろう、モトーィ」
「陸軍歩兵二等卒、山下ケッタロー」
「元気がない、モトーィ」
「陸軍歩兵二等卒、山下けっ……」
「終わりの方が聞こえん、モトーィ」
「陸軍歩兵二等卒、山下ケッタロー」
「モトーィ」
「海軍」
「海軍という奴があるか」
「お許し下さーい、トホホホホ……」
【出典】名作落語大全集
http://meisakurakugo.web.fc2.com/rakugo/41-ra/4102rakugoka.htm
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