★立川談笑(六代目)シシカバブ問答(こんにゃく問答改作)
バグダッド郊外、シシカバブ屋の店先でハッサンがシシカバブを焼いている。
「おい! ハッサン」
「なんです、アブドゥルの親方」
「おまえ、いつまでもウチでシシカバブ焼いててもしょうがねえだろ」
「でも、ビンラディンの親方が雲隠れしちまって」
「一人で自爆テロでもやれ」
「いや、あっしはそんな大看板じゃネェんで」
シシカバブ屋の親方は、居候のハッサンに、自分が後見人となっている古モスクの寺守りになれ、と命じる。
「オメェの仕事はアザーンくれぇのもんだ」
「出てこい…」
「シャザーン、って違うよ! 1日に5回、お祈りの時間になったら村中に知らせて歩くだけだ」
モスクの寺守りに収まったハッサンは、アザーンそっちのけで寺男のハシュムッディーンと来る日も来る日も酒を飲んでドンチャン騒ぎ。
と、そこにある日、旅の修行僧がやって来て、イスラム問答を挑んでくる。
問答に負けると追い出されてしまうとハシュムッディーンに聞き、ハッサンが弱っていると、カバブ屋の親方がやって来て、
「じゃあ、俺が修行僧に化けて問答やってやろう」と引き受けた。
親方は問答なんて出来ないのだが、何と旅の僧は「まいりました」と退散してしまう…。
[落語でブッダ2-収録]
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