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三遊亭圓生(六代目)洒落小町

   

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★聴き比べ ⇒ 立川談志 洒落小町

ガチャガチャのお松とあだ名される騒々しい女房。

亭主が近ごろ、吉原で穴っぱいり(浮気)して帰ってこないと、横町の隠居に相談に来る。

隠居は

「おまえが四六時中あまりうるさくて、家がおもしろくないので亭主が穴っぱいりする。

昔、在原業平が、愛人の生駒姫の所に毎晩通ったが、奥方の井筒姫は嫌な顔一つせず送りだすばかりか、ある嵐の晩、さすがに業平が外出しかねているのを、こういう晩に行かなければ不実と思われてあなたの名にかかわるから、無理をしても行きなさいと言う。

嫉妬するのが当たり前なのに、あまりものわかりがよすぎるから、業平は不審に思って、出かけたふりをして庭先に隠れてようすを伺うと、縁の戸が開き、井筒姫が琴を弾きながら

『風吹けば沖津白波たつ田山夜半にや君が一人越ゆらん』

と悲しげに詠んだので、それに感じて業平は河内通いをやめた、という故事がある。

おまえも亭主が帰ったら、たとえ歌は無理としても、優しい言葉の一つも掛け、洒落の一つも言ったら、亭主はきっと外に出なくなる」

と、さとす。

「ご隠居さん、歌というのは結構ですね」

「そりゃそうだ。小野小町は歌を詠んで雨を降らせたというくらいだからな」

家に帰ったお松、亭主の気を引こうと、早速洒落攻め。

大家の所へ行くと言うと

「大家(=高野)さん弘法大師」

「隣の茂兵衛さんに喜兵衛さん……」

「隣の茂兵衛(=モチ)つきゃ喜兵衛(=キネ)の音」

「うるせえな」

と怒鳴ると

「うさぎうさぎ、何見てはねる」

あまり下らないのを連発するから、亭主はお松が頭がおかしくなったと思い、二、三日出かけずにいたが、ある日、雨が降ってきた。

これを待っていたお松、いきなり隣の水屋から蓑と傘を借りてきて、うやうやしく亭主に着せかけると、そのまま外へ突き飛ばした。

亭主が行ってしまったので、ここぞと井筒姫の歌のつもりで間違えて

「恋しくば尋ね来てみよ和泉なる信田の森の恨み葛の葉」

とやったが、いっこうに帰らない。

また心配になって隠居に掛け合うと、

「そりゃ狐の歌じゃないか」

「あ、道理でまた穴っぱいりだ」

[出典:落語あらすじ事典 千字寄席 http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2004/12/post_6.html]

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