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■桂春團治(三代目)高尾(反魂香)

   

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『反魂香』(はんごんこう)または『高尾』(たかお)は古典落語の演目の一つ。
原話は、享保18年(1733年)に出版された笑話本『軽口蓬莱山』の一遍である「思いの他の反魂香」。
元々は『高尾』という上方落語で、主な演者に東京の8代目三笑亭可楽や三笑亭夢楽、上方の3代目桂春団治などがいる。

★聴き比べ
⇒ 古今亭志ん朝 反魂香(高尾)
⇒ 古今亭圓菊(二代目) 反魂香(高尾)

上方版「高尾」

上方の演出では、重三郎は世をはかなんで出家しているという設定。
東京版との最大の違いは、重三郎と高尾の悲恋が『傾城反魂香』という芝居として知れ渡っていることであり、文句を言いに来た男が坊主と芝居を見比べて「芝居の方がえぇ男や」と文句を言う件が存在している。
この怒鳴り込んでいく男は吉兵衛という名前であり、とにかくやかましくて口の悪い設定。
『反魂香』をせびって断られた時の反応も異なっており、東京版では素直に引き下がっていた男が、上方版では坊主をしみったれと散々罵倒したあと薬屋へと飛んでいく。
坊主の語りが途中で芝居がかり(当然ハメモノが入る)になるなど、演出にも細かな差があるので聞き比べてみるのも一興だろう。三代目桂春團治の演じる高尾の亡霊の出は、上方色豊かな色気が漂い評価が高い。
wikipedia_

プロフィール

3代目桂 春団治(3だいめ かつら はるだんじ、1930年3月25日 – )は、上方噺家(上方の落語家)。
本名:河合 一(かわい はじめ)。大阪府大阪市出身。旧字体を春團治。所属事務所は松竹芸能。上方落語協会会員(相談役、第3代会長)。出囃子は『野崎』。

2代目桂春団治は実父、河本寿栄は義母。実母とは死別している。本人は三男であるが、長男と次男は幼くして亡くなっているため実母が名前に「一(はじめ)」と付けたとのこと。
浪華商業高等学校(現在の大阪体育大学浪商高等学校)卒業後、兵庫県宝塚市の自動車部品販売会社でサラリーマン生活を送る。
1年で退職後、父である2代目春団治の九州での巡業に同行した際、他の演者の急病により、仕方無く父の聞き覚えである落語「寄合酒」で初めて高座に上がることになったが、爆笑を得、その後本格的に噺家になることを決意した。
そのためこのネタは記念すべきネタで、6代目笑福亭松鶴も初高座で演じたネタが同じ「寄合酒」であったと、のちに自叙伝などで語っている。
入門当時、上方の落語家が10数名であったなか、有志で「さえずり会」を結成、上方落語の復興に尽力。
のちに、同会メンバーでもあった6代目笑福亭松鶴、3代目桂米朝、5代目桂小文枝(のちの5代目桂文枝)と並び、「上方落語の四天王」と呼ばれた。

経歴

1947年:4月1日 2代目桂春団治に入門、高座名は桂小春。
1950年:2代目桂福団治を襲名。
1959年:3月 花月亭九里丸の勧めで3代目桂春団治を襲名。初代春団治を描いた映画「世にも面白い男の一生 桂春団治」の公開がそのきっかけになった。
1975年:文化庁芸術祭優秀賞受賞。
1977年:上方落語協会会長に就任( – 1983年)。
1978年:「上方お笑い大賞」受賞。
1998年:紫綬褒章受章。
2004年:旭日小綬章受章。
2006年:「芸能生活60年 繊細・華麗 三代目桂春団治 極付十番落語会」開催。9月30日、初主演映画「そうかもしれない」(監督:保坂延彦)公開。
2007年:芸歴60周年を迎える。
2007年:大阪シネマフェスティバル主演男優賞受賞。
2008年:映画「人のセックスを笑うな」(監督:井口奈己)に出演。
2008年3月28日 – 3月30日:喜寿を記念して「喜寿記念 桂春團治落語会 ~東西華の宴~」開催。

落語

歌や芝居に表現される春団冶の破天荒でやたけたなキャラクターは、当代の春団治には当てはまらない。むしろ「繊細」「華麗」という表現が当代の芸風に当てはまる。語り口は淡々として艶やか。爆笑噺を得意とした初代や2代目とはまた違う上品さを持ち合わせており、その高座は「奇麗な芸」とも形容される。
落語の導入部である「枕」を振らず、いきなり本題に入る型をとっており、最近の若手の落語の導入前の噺は枕とは言わずただの世間話と苦言を呈しており、本題より枕が受けるのはどうかと言う考えを持つ。
上方落語の特徴である見台は使わない(但し、『代書屋』『寄合酒』ではまれに使用する場合もある)。また、羽織を脱ぐ仕草一つにも拘りを見せる。
大阪の演芸界では「三代目」といえば当代の春団冶を指す。

持ちネタ

現在演じられているもの
「いかけ屋」「祝いのし」「お玉牛」「親子茶屋」「子ほめ」「皿屋敷」「代書屋」「高尾」「月並丁稚」「野崎詣り」「寄合酒」
現在は演じられないもの
「有馬小便」「色事根問」「宇治の柴船」「始末の極意」「寿限無」「平林」「豆屋」「明礬(みょうばん)丁稚」「蘭方医者」「風呂敷丁稚」
当代は、その持ちネタの少なさで有名である。現在演じられないものは、出来ないのではなく、高座にかけられる物にならないから出さないという。その代わり、今演じるものについては高座にかけるたびに練り上げ、その全てが一級品といえる内容である。ちなみに師匠の2代目春団治からは「風呂敷丁稚」のみ差し向いで稽古してもらい、「祝のし」は病床で筋のみ伝えてもらった、「子ほめ」「お玉牛」「野崎詣り」は2代目立花家花橘、「いかけ屋」「高尾」は4代目桂文団治、そして「代書屋」「皿屋敷」「親子茶屋」「色事根問」「始末の極意」は3代目米朝に稽古を付けてもらったとインタビューなどで答えている。
香川登志緒と米朝のインタビュー記事で3代目の話題になった時、「若い時期は遊んでばかりいて言いにくいがあまり稽古は熱心ではなかった」と米朝が発言したことに対し、香川は「自分もそう想い以前一緒に飲んだ折に思い切って『恥をしのんで聞くがいったい幾つ落語のネタが出来るか』との問に『親父や花橘師などの師匠連に稽古をつけてもらっていないネタは怖くて舞台では演じることは出来ないが70席は出来る』と答えて安心した」と答えている旨の記事が有り、実際に演じずとも若手時代に落語を絶やすことを防ぐため花橘・文団治から5代目文枝同様多数のネタを受け継いでいると推測される。20年以上前に独演会で「三枚起請」を出すと稽古をしていたと弟子の何人かは証言しているが、実際には出来栄えに納得出来ず、演じられることがなかった幻の演目となっている。

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