【落語チャンネル】ネット寄席

落語動画・音声まとめデータベース/世界に誇る日本の伝統芸能 落語ワールドをご堪能下さい

*

桂米朝(三代目)狸の化寺

   

Sponsored Link

ある村の庄屋から、大雨で切れた狐川の堤を修繕してもらいたいとの依頼を受けた黒鍬組の一行が頭領の火の玉竜五郎を先頭に総勢三十人で村に到着した。大きな宿はなく、竜五郎はめんどうな事が起こらないよう一同全員が入れる寺などへ泊めてくれという。

寺はあるが無住の荒れ寺で、化け物が出るという。竜五郎「化け物が出ると聞いて泊まらんのは怖気づいたと思われて火の玉の名前にかかわる。是非そこへ泊めてくれ。化け物を退治できなくとも、正体ぐらいは見破ってやる」と、一行は寺へ乗り込む。

荒れ放題の寺も、黒鍬組の手にかかればあっという間に見違えるように綺麗になった。風呂を沸かし、飯を炊き、本堂で飲んで食った一同、あとは明日からの土木作業に備えて寝るばかりとなった。

竜五郎が化け物の見張りの、寝ずの番をしようとすると、手下が、「頭領はわしらが化け物に食われてる間に一人で逃げる腹やで……頭(かしら)、わたいらが起きてますよって、どうぞ寝てくれなはれ」で、竜五郎は、「そうか、頼むぜ」で、大いびきをかいて寝てしまった。手下はその気持ちよさそうな様を見て、「やっぱり代わってください」と、勝手なことを言っている。

夜も更けてくるとさすがの火の玉の竜五郎でもコクリ、コクリと眠気が襲って来る。すると祭壇の後ろから頭は姉さんかぶり、紺絣(かすり)の着物で、手には花篭を下げたしのぶ売りのような格好をした娘が現れ、「おーい、竜五郎さん」と、踊りながらそばへ来たかと思うと、グルッと目え向いて「噛もか!」と飛び掛かってきた。竜五郎は抜き打ちで切り払うと、何やら黒い獣のような物が、阿弥陀はんの陰へ逃げ込んだ。

騒ぎで起きた手下どもと捜すが見当たらない。だが、じっくり見ていくと三体だった阿弥陀はんが四体になっている。この中から化け物をあぶり出そうと、カンテキに火をつけて松葉でいぶり出すと、「ヘーックション」と、一体が本性を現し飛び出した。大狸だ。

みんなが追い詰めると大狸は天井に駆け上がって、欄間に彫られた天女に化けた。目を凝らして見ていると、一人の天女がギョロッと横目を使った。「あいつや!」、棒で突きかかると、天女全員が欄間から抜け出して、一同の頭上で舞い始めた。

どれが狸やら、みんな茫然と見ていると、その中の一人が流れるように舞いながら、

「ああ、金がすれる、金がすれる」

[出典:http://sakamitisanpo.g.dgdg.jp/tanukinobakedera.html]

Sponsored Link

 - 桂米朝(三代目)

[PR]

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

桂米朝(三代目)べかこ(べかこ鶏・べっかこう)

1972年(昭和47年)10月9日録音 泥丹坊堅丸という地方まわりの上方の噺家。 …

★桂米朝(三代目)二人癖(ににんぐせ・のめる)

「一杯飲める」というのが口癖の男と「つまらん」というのが口癖の男。2人はお互いの …

★桂米朝(三代目)不精の代参

落語 桂米朝 不精の代参 あらすじ 不精な男の家に朝早くから近所のある男がやって …

★桂米朝(三代目)プロフィール

⇒ コラム~伊勢参宮神乃賑(東の旅)について プロフィール 3代目桂 米朝(かつ …