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古今亭志ん生(五代目)狸賽(たぬさい・たぬき)

   

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あらすじ

あるバクチ打ちの男。
誰か夜中に訪ねてきたので開けてみると、何と子狸。
昼間、悪童たちにいじめられているのを男に助けられたので、その恩返しに来たのだという。
何でもお役に立つからしばらく置いてくれというので、家に入れて試してみると、何にでも化けられるので、なるほどこれは便利。

小僧に化けて家事一切をやってくれたり、葉書を札に化けさせて、米をかすり取ってきたり。
そこで男が思いついたのが今夜の「ご開帳」。
チョボイチだから、狸をサイコロに化けさせて持っていけば、自分の好きな目が出放題、というわけ。

さっそく訓練してみると、あまり転がすと目が回るなどと、頼りないが、何とか仕込んで、勇躍賭場へ。
強引に胴を取ると、男が張る目張る目がみんな大当たりで、たちまち男の前には札束の山。
ところが、やたら
「今度は一だ」
「三だよッ、三だ三だ三だ」
などと、いちいちしつこく指示を出すので、一同眉に唾をつけ始める。

儲けるだけ儲けて退散しようとすると、最後の勝負というので先に張られてしまい、てめえが変なことを言うとその通りの目が出るから、もう目を読むなと釘をさされる。

開いた目は五。
五と言えないので、
「うーん、今度は何だ、梅鉢だ。えー、まーるくなって、一つ真ん中になるだろ。加賀さまだ。加賀さまの紋が梅鉢で、梅鉢は天神さま。なッ。天神さまだよ、頼むぜッ」。

勝負ッ、と転がすと、狸が冠かぶって、笏(しゃく)持ってふんぞりかえってた。

 

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 - 古今亭志ん生(五代目)

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